2017/05/22 11:54
さて、非鉛商品の使用、取り扱いを進めるモンキスです
なかなか１００％非鉛の体制ってカンタンじゃないけど、できるところから....と思って色々やってます。
今回、それにあたって...もあって取り扱いを始めた商品がコレ
ナマリ一つがなんなのよ？
って方にこそ読んでいただきたい今日のブログ
なんの釣りであれ、何かとロストしやすいモノの一つがオモリ、シンカーだと思います。
あれ、仕方ないとはいえ、あんまりいいモンじゃ無いと、少なくとも僕は思ってます。
シンカーの素材には色々あれど、売り場に多く並ぶのは
鉛（ナマリ）です。
じゃ、ラインブレイクして水中及び土壌に放置されたナマリが何を起こすか？
ナマリも金属といえど、水中や土壌に溶解していきます。
その場に生息する生物へ直接影響を与えることはモチロンだけど、間接的に摂取することにより中毒を発生することもあります
モチロン、小型のシンカーを小鳥が食べて、小鳥をキツネが食べて、キツネをワシが食べて最終的にワシがナマリ中毒になり死んでしまう（生物濃縮）
有害重金属ってワード聞いたことないですか？
ナマリもソレに含まれます
この類の有害金属って一度体内に入ると排出されにくく、同じ話が水銀でも問題になり、事実、妊婦がキンメダイやマグロの摂取量を抑えるように...なんて話もありましたね
また、いつも釣りしてる川やダムが水源となっていることも少なからずだと思います
気分いいモンじゃ無いですよね
この問題は既に日本国内でも発生＆問題として提示されてます
北海道の猛禽類に事例が有名で、既に北海道では猟銃の際に使用するライフル弾や散弾について、ナマリ弾の使用＆所持が禁止です。
とはいえ、釣具業界でオモリ＝ナマリって図式が浸透していると思います。
加工のし易さ、比重、価格などの面からそうなっているのでしょう
ちなみに現段階、確認している中で鉛以外に釣り用のオモリ、シンカーとして使用されているものというと
タングステン（TG）、スズ（Sn)、鉄（Fe)、真鍮（銅と亜鉛の合金）、そして亜鉛（Zn)あたりがあります。
（何か面白い素材があったら教えてください！）
弊社で既に取り扱いをしてる、特攻シンカーは亜鉛、ワンダーは鉄です
ピコギガスのガン玉はスズですよ！
比重（重さ）だけでいうと、
圧倒的にタングステンが有利なんですが、
なんのせ高度な加工技術を要することから、高価です、超高価。
根掛かりや高切れは財布に効きますね...ホント
ジギング業界では比重の違いを生かしてアクションを変化させることが流行り、
鉄、アルミ、タングステン、亜鉛などのジグが増えてきましたね
現在、使用する状況などを見て、これらの鉛以外の素材を色々使用してみてます。
で、今回の新商品は
この亜鉛製ナス型シンカーなんですが、
「なかなか普段使いする1号〜10号くらいの重量の亜鉛製ナス型シンカーって無いなー」
と思ったら
たまたま巡り会いました。（シャチョーが見つけてきた）
ナマリ製のシンカーと比較すると、
体積がデカく、ゴロっとした印象です
このサイズで空気抵抗、飛距離...って話になることもそこまで無いでしょう。
※どうしても気になる方は、各社のタングステン製品をお使いくださいね
ゴロっと体積を稼ぎ、また硬度が高い（硬い）ため、岩に噛みこむようなスタックも減少すると見込んでいます。
価格も鉛と比較すると割高ではありますが、タングステン（特に焼結タングステン）のような1個単価をついつい考えてしまうような単価でもありません。
価格的にも、サイズ的にもちょっと一度トライできる製品だと思います。
使って見ませんか？自己満かもしれんけど、釣りをする以上、釣り場を汚してしまうリスクを抱えます。
究極を言い出すと、釣りができなくなっちゃうので、ココはひとつシンカー一つでいいから、ボックスの隅っこくらいは意識高くあってもいいんじゃ無いかな？と、私は思います。
ちなみに製造は景山産業さん
様々なオモリ系の製品を製造しているメーカーさんですので、普段行く釣具屋さんでオモリコーナーで名前を目にすると思います
正直、亜鉛の製品って割高で（鉛と比較して）、ナマリのマーケットが出来上がってるから売り場にも差し込みにくくて、やりづらいだろうなぁ....と思うんですが、そんな中、こんな製品をラインナップしてくれている心入りに男泣き、感謝です。
モンキス今後もブラス製のバレットシンカーや、タングステン製品なども取り扱いができればなと思っております。
スタッフ ヨシダ
＜おまけ＞
タイムリーに特攻シンカーの追加生産ロットが出来上がったので受け取りに行ってきました。
出来たてはいつもに増してキラキラです
