2018/11/14 11:00


オーストラリアで住み込みワーホリスタイルで
釣りを楽しむ西谷くん

去年の今頃だっけ?
事務所にも遊びに来てくれて、シャチョー(小塚)と弾丸タナゴ旅に東北に出かけたりしてました




で、既にコスタリカから南米からアジア、アフリカへと渡り歩き....



今に至るのだけど、何かとウマが合う気がして(勝手に)今も連絡を取り合う仲です。


多分それは、インスタントにググってGoってファッション的になりつつある主流に乗るんじゃなく
誰にも邪魔されない、自分の中にあるストーリーを非常に大事にしてるのを知ってるからこそ

旅行じゃない、旅である、旅釣人であると。


僕らも自分らだけで釣りに行くときは、日本を出るまで、現地に着くまで、何がどうなってるかわかんねーってスタイルがほとんど。


だからかなと。



で、今回サイズもさることながら、
本当にいい魚釣ってたのでご紹介


Rod : Dear Monster MX-6+ by Monster Kiss
Reel : Metanium mg07 by SHIMANO
Lure : Jointed Craw 178F by GAN CRAFT
Line : Si-X Vamos 80lb + SHOCK LEADER 80lb by MORRIS




変わらず飾らない、素の写真がいいね!
でかく見えるけど、いやデカイ!
110cmオーバー、20kg行ってるっしょ!このサイズ
もはやサイズなんてどうでもよくて...ってのは本人だけが語っていい部分だろうけどw
それでもこの瞬間の陶酔感と達成感と全能感、いろんな感情が溢れかえってただろうなぁ


では、西谷くんのコメントもらいました
今回、あえて長く長くお願いしました
俺物語だもの、語ってくれよ!とw


体感にして掛けてからの1分ぐらいは耐えるしか、、、って感じでした。

でも、暴走止まった後は6plusのバットパワーで寄せてこれましたよー

使ってた本人が「この竿どうなってんの?」って思ったのは内緒ですwww

 

 

僕の初海外はコスタリカで、目的は釣りではなくケツァールっていう鳥を見るためでした。

そこで、たまたま釣りをする機会があり、たまたまターポンが釣れちゃったことによって海外の釣りに興味を持つようになります。

コスタリカからの帰国後、「海外にはどんな魚がいるんだろう?」と思い目を通したのが、武石さんのHPでした。

その時に氏のHPの表紙を飾っている怪物サイズのバラマンディに憧れ、自身3回目の海外、極寒の日本を飛び出し常夏のオーストラリアに向かいました。

この頃はまだ僕の海外渡航のスタンスが旅行者(「釣りすること」「釣ること」が目的の時代)だったため、

オーストラリアへ向かう前にガイドや宿を手配して、デカバラを獲るためだけに渡航しました。

結果、デカバラは釣れませんでした。

釣りですから結果が伴わないことがあるのは理解の上ですが、ガイドが個人的には合わなくて(ルアーやルアーの動かし方は勿論、あらゆる事に指示を出してくるタイプの人でした)、以降僕はガイドを使わなくなります。


オーストラリアから帰国したものの、日本が寒すぎ、帰国後一週間足らずで航空券が安くバラマンディも狙えそうなインドネシアへと向かいました。

インドネシアではスパニッシュマッカレラやグルーパーは釣れましたが、

バラマンディはかすりもしませんでした。

この時、ガイドを頼らなければ釣るどころか、居る場所にすら辿りつけないという自身の本当の実力を思い知らされ、同時に、だからこそ金や時間(ときには命)を賭けてでも、自分自身の力で目的を達成することに価値があると考えるようになります。


また、インドネシアは何の準備や下調べもせず渡航したため、野宿やホームステイ、ヒッチハイクをする必要に迫られました。これが幸いし、僕は「(釣りを手段として用いる)旅」「旅人」という方向性に価値を見いだしていくようになります。

こじつけると、バラマンディを追っかけてなければ、価値ある目的の達成とは何なのかも知り得なかったかもしれないし、そもそも今の僕のスタイル(旅人)も無かったかもしれません。


それから時は流れて1年半後、西パプアを訪れた際に金色のバラマンディをこの手に抱きました。


70cmほどでしたが、このバラマンディが自分自身の力で初めて手にしたバラマンディで、そいつのアゴを掴んだ瞬間ジャングルの中で咆哮を上げたのは今でも覚えてます。この時も簡単な道のりではなく、最初に訪れた村には既に外国人アングラー(中国人)が来ており、「もっと遠くに、もっと深く」と転がっていった結果、軍隊と一緒に生活するハメになり、感染症を患い(帰国後、医師に「後一週間遅かったら死んでるかも」って言われました)、挙げ句留置所まで経験しました。

それでも、あいつのアゴを掴んだあの瞬間、全ての苦労が報われるような感覚と幸福感、それが忘れらなくて僕は今でも旅をしています。

この時のことを振り返ってみると、バラマンディは再度、僕に旅をすることの素晴らしさや難しさを教えてくれたんじゃないかと思うのです。(ぶっつけ本番のホームステイも僕にとっては同じ事柄になります)


で、今僕が居るオーストラリア。パプアからオーストラリアの間にパプアンバス、ジャイアントスネークヘッド、ナイルパーチ、タイガーフィッシュ、ピーコックバス等々釣ってみたかった魚はそこそこ釣りましたし、行きたかった南半球の地域は一通り行きました。この間は大学生だったため、「そこまでやれば気持ち良く社会人になれるだろう。」と考えて、、、でも、新卒捨てて内定蹴って今オーストラリアに居ます。理由は「旅人であることを諦めたくなかったから。」です。


オーストラリアに着いた直後はお金があんまり無かったこともあり、稼げるとの噂があったこの町に来ました。最初はバラマンディが釣れることも知らなかったんですが、同じく出稼ぎに来ている外国人からバラマンディが釣れることを聞いてからは通いこむようになります。

特に冬が明けた9月ぐらいからは、スクーターを購入したこともあり、仕事があってもスクーターを転かして怪我してても、寝てなくも毎日釣りに行き続け、そして来たる114日の明朝、あの怪物に会うことができました。




あいつに会えた瞬間、パプアでの感覚が再来「あらゆる事に対して妥協しなくて良かった。自分の力を信じてこの道を歩んできて良かった。」って思いました。


それは釣りに対してだけでなく、旅、人生、夢、仕事、人付き合い、自己哲学、全ての事柄に対してです。

あいつを釣るまでは、「デカいやつ釣ったらあの糞ガイドに講釈たれてやろう」とか「魚の写真片手に大学生やワーホリの糞オナニー野郎共に喝入れてやろう」とか思ってたんですが、あいつを蘇生して返した後に写真見直したら、そんなことどうでも良くなりました。


なんかあいつが自分の全てを肯定してくれてるような気がして、、、だからこそ「おめでとう俺、ありがとう怪物。それだけでいいや」なんです。

おしまいまぁ長々と書いたんですけど、僕は再三バラマンディに世話になってるって話です。






ここから私があーだーこーだ書く必要ももうないでしょ!



妥協なし、己の思うがままに進んでる西谷くん。

今後数年帰国する予定はないそうでw



ヨシダ