2019/01/20 10:57



先日のブログに続いて書いて行こうかと思います。


現行販売モデル全てに採用しております、グリップ互換機構





グリップだけでもなかなか

上から、6、7、6+、55、65、∞、8+、7S、MSX-71、MX-Grip2、MX-Grip
(貸し出して現物がないモデルは新品を引っ張り出してきました)


トリガー起点、スピニングはリールシート下部を起点で


こんな感じ。

たまに問い合わせいただくけど、MV-65とMV-55はグリップ分割は採用してない

けど、グリップ互換機能はあります



逆に、
MVこと“VALITUDO”2モデルはこだわったグリップ非分割モデル





で、グリップ互換機構については、これまでのお客さんからの聞き取りでハッキリしてることが1つあって。


グリップ交換する人はするし、しない人しないw


もちろん、交換しなきゃダメとかではないし、
どう使うかは人により違うから、交換の必要が無いことも少なく無い。

もちろんだけど、グリップ互換に際して、すり合わせ調整の必要が出てくるのも事実、必要ないこともあるけどね
(これはまた、youtubeなどでまとめようかなと)




で、今日は互換することでこんなセッティングを出せるぞ〜ってお話なんですが

手持ちの機種で組み合わせる前にお願い。
手元のディアモンや購入したディアモンならばすり合わせ調整してますが、
異なるグリップ、ブランクに差し込む際にすり合わせ調整を要する場合があります。
無理して継ぐと抜けなくなることもあるのでご注意を!
少しづつ合わせて行く、カーボンの削り粉はきっちり落とすことに注意して下さいね(固着するよ)

で、ロッドのティップ側から
#1、#2、#3...としております


MX-∞ならブランクは3PC構造#1~#3 、グリップは2PC構造の#4〜#5


オッケー?




基本的にブランク+グリップのセットで説明して行きます。

1、ジャークスペシャル V6(5.8ft)
MX-6(#1~#3)+MV-65グリップorMX-6+グリップ
何度か“V6ってネーミングでも”紹介してるセッティング
怪魚マガジン4の付録DVDでも小塚が実践してますね




(上がMV-65、下がMX-6)

で、



こうなる、繋ぐと


こんな感じ。

ボートゲームでジャーク多用したり、大型魚がヒットするシチュエーションで活躍するセッティング
MX-6+そのものでもいいんですけど、20gアンダー、10~15gのルアーをキャスト&操作するのにはこっちの方がベター
アルデバランとかの小型リール(30~50番)をメインにしたいならば、MX-6+グリップの方が握り込みが深い
70~100番クラスなら MV-65グリップかな、トリガーが低く取り回し重視
ちなみにこの2つのグリップ、リールシートサイズが異なりますが、長さはほぼ同じ(差し込み加減で若干変わりますが400mm)
どちらも長い!という事であれば、MV-55グリップが若干短く350mmです(MX-6は300mm)




2、ショートストロング(6.10)
MX-∞ブランク(#1~#3)+ MX-7グリップ(#5+#6)


(上がMX-∞、下がMX-7)

で、

ショートストロングに仕上がります。(レングスは6.10)


ボートなどからショートディスタンスでビックベイト、ジャンアントベイトをスパスパ投げて探っていくような釣り
色々やって見たけど、ブルドーズとかグレネードあたりをホイホイ投げていくのに相性がいい

MV-65のグリップを使って更にショート化&手返し使用にするのもアリ(5.8ft)

傍に挟めないぶん、ヒット時の衝撃が手首にモロくるので、脱落にご注意!







3、おかずセッティング(6.4ft~6.6ft)
MX-6+、MX-6、MV-55のブランク(#1~#3) + MX-Grip2(#1~#2)


なにこの生活感溢れる芋っぽいネーミング...けど、使えるぜ
近海のタイラバ、インチクに誘われたけどロッドがないんよ...なんて時にドウゾ!
ブランクはMX-6+だと相当重めのインチク、もしくはスローなら250gくらいのジグまで踊ります。
MX-6だと天秤仕掛け流したり、サビキや胴着もできつつ、スローなら120g程度、ハイピッチなら80g程度のジグにも。
MV-55になると相当ノリが良くなるので、軽めのタイラバ〜30g程度のマイクロジギング、その気になればイカのアタリも取れる





ええ、近海でゴハン取りに行く時のセッティングですねw




リールはグラップラー300とかカルコン300、カウンター着きがいいならCT150、楽したいならフォースマスター300とかもいい
基本的にオシアジガー必要にならない程度のガチにならない感じ、週末の釣りに誘われたけど、ライトジギングやギョギング系の道具がないい!って方をを想定してのセット。

取り回しを良くしたいなら、エンドグリップをMX-Gripの#2に交換してもいいし(6ft~6.3ft)
もうちょっとブランクレングス長くしたいなら、MX-7の#5を使ってもいい
手のサイズや体格に合わせてあれこれ弄ればかなりセッティング出せますぜ!



4、近海ジギング(6.3ft)
MX-6+ブランク(#1~#3) + MX-Grip(#1~#2)

このブランクで実際200g程度までのジギングに使ってます
ただガイドサイズとの相性からリールはシマノのC5000程度までが快適に使える上限
このサイズのリールなので正直8kgちょいのブリがかかったらドラグズルズル
が、ロッドは大丈夫!
ハマチレベルならばまったく問題無し、小型サイズメインならMX-6ブランクでもよし
私のように長身だったらリアグリップをMX-Grip2のエンドグリップ(#2)にするのもアリ!


5、ロングキャストSP(6.11ft)
MV-65ブランク(#1~#4)+MX-7グリップ(#4+#5)


(上がMV-65、下がMX-7)



こんな感じ(繋げたら長すぎて撮れなかった..)

大河川や湖でのウェーディングなどで、MV-65のパワー感のまま、さらなるロングキャストをしたい!...ならばこのセットティングが面白い65の使用感を残したまま7ftまで延長、MV-65のブランクがここまで??ってくらいキャスト段階で曲げれます。
エンドが袖にひかかることも少なく、操作性が相当残りつつ、もうひと伸び、そしてラインメンディングもしやすいので、
足場の高い堤防などでののロックフィッシュゲームなどにもオススメ。





6、スーパーロングキャストSP(7.9ft)

MV-65ブランク(#1~#4)+MX−8+グリップ(#5~#6)



さらに長い...(入りきらない)

引き手を思いっきり引き手を使って曲げてぶっ飛ばすキャストを求めてる人におすすめ
MV-65の違う世界が見えるぜ!
飛距離優先で考えると1oz程度のルアーが一番相性良し、
ベリーに荷重を掛けてからリリースすれば弾けるように放物線を描いて飛んで行く!





7、ロングキャスト&ライトカバー(8.0ft)
 MX-7ブランク(#1~#4) + MX−8+グリップ(#5~#6)

まだ菱が薄い時期の雷魚しかし、魚の付き場は遠い...
そんな時に試して欲しいセッティング
小型フロッグも対岸へそっとアプローチできる操作とキャスト性能を引き出せる
2018年バトラクスのテストで私自身多用してたセッティングです


クリーク中心の場所ではグリップをMXー7(#5+#6)に戻して手返し重視に戻してました。

2oz程度のビックベイトを飛ばす、ヘビー級の打ち物で縦捌きにロッドを操作する...そんなシチュエーションでも使用してました。






8、スーパーディープパトロール(6.2ft)
MX−∞ ブランク(#1~#3)+MX-Grip2(#1)+MX-∞エンドグリップ(#5)


以前、某魚の深海調査や新島キンメに向かった際にもやってました、水深500mオーバー、ジグウェイト800gオーバーを狙う...そんなセッティング



(左ですが、まぁ、どうかしてるよってセッティングw)

ブランクはパワー感とレングスの雪中点、実際ブランクレングス長すぎると水圧がかかりまくってジャーク入れることすら困難になります。
かといって短すぎてもジグが動かない(PEも伸びるよ)

リールサイズも上がるのでグリップをTCS18よりも17にして握り込みはこんなもんか?とトータルバランスを取りつつ、
エンドグリップは∞の#5
コルクグリップの体積が多く服に絡んだり、操作感多少は落ちますが、それよりも脇への負担を抑えるべくこのセット(ライドなジギングとかだったら、絶対にMX-Gripのエンドグリップ使いますけどね

ちなみに、今年の3月、某怪魚狙うのにもこのセッティング持って行こうかと考えてます。
一気に根から引き剝がさなきゃならない、力勝負が待ってるんですよね...





と、こんな感じで現状のディアモンの面白さをまだまだ引き出せる訳です

収集つかなくなるのでMX-7Sやバランサーについては省いたし(MX-7Sの#6、エンドパーツは使えるぞ!)
まだまだ載せてないセッティングあるのでまたの機会にまとめます

何より、今回の記事は文章と写真よりは動画でまとめたほうがいい気がする、一回ちゃんとまとめますわ


(オススメできないセッティングや一気にセッティング出し易くなる選び方もあるので、これも同じく)




で、一般的なロッドって、同じシリーズ内ですら機種を増やすうちに、守備範囲が重なり出しすあたりから、次の一本を買う意味があるのか?考えると思うんです。


そのうち収納してても収納場所がガチャガチャになるし、フィールドに持っていける量は勿論限られる、
そもそも人間手は2本、使わない1軍ロッドが絞られて2軍やベンチが増えていく...





グリップ互換システムの妙はここにあり
手元にあるディアモンが増えれば増えるほど、機能が拡張、遊びの幅が広がる。


小塚が創業当時掲げてた

「釣具のIphoneを作る」



iphoneとまでいかなくてもマルチデバイスに育ってきたと思います。


で、更に今年の2月、このまま行けば創業初めてかもしれん、ディアモン全機種種揃って、全ての機種から選べる!


って状態になります(ちょっと目標だった)


吊るしのまんまで使うのももちろんだけど、互換で遊ぶのも面白いし、

クドいけど、タックルバランス整えることって本当に大事よ







で、言い忘れてた!ここは読んでおいてほしい


基本的に一番ロッドブランク性能を引き出せる10mm~5mm程度を目安にすり合わせ調整し、出荷しております。
しかし、ロッドの差し込みシロには個体差があります、極力揃えてますがどうしてもバラつきは出る。
例えばブランク4本継のMX-7の継シロが5mmか10mmかの違いで全長は25mm変わりますよね?
使い込むと勿論差し込みシロの加減も変わりますし、差し込みシロは職人さんが1つ1つ合わせてますので、
ロッド一本一本ごとに変わりますことをご了承ください。
なもんで約○,○ft...と言いたいところですが、文章が見づらいのでココでは“約”は廃しました。
(だから、10cmとか変わっちゃうわけでは無いのでご安心くださいな)

なので、レングス確認というより、使用感に重きを置いて紹介させていただきました


だから、「3mmズレとるやないかー!キーーーーーーッ」って血圧バカ上がりしてしまう人は
ウチのロッドは買わないほうが気持ちよく釣りができると思う。
気になり出すと、釣りにならんでしょ?(何かが気になると前に進めない気持ちは凄く分かる、私もそうだし)



余談ですが、上記の書き方だとかと行ってテキトーに設計、テキトーに作って、テキトーな精度でテキトーに販売してる...
ように聞こえますよね、言葉選び微妙かもなーと思いながらブログ書いてました(汗

が、実際のところこの価格でロッド販売させて頂いてテキトーなマネできないし、遠征先でロッドにあれこれトラブル起きて貴重な機会を無駄にしたら金どころ話じゃないわけです。
自分自身が遠征先でタックルになんかあったら嫌だからね、ホント。
なんで、ディアモンのこの価格の理由でもあるんですが、製造工程で何度も何度も検品を入れてます、ダメだったら製品ラインから弾いてる。

だから、製品の精度は相当高いよ、性能についてバラつきは相当少ない、そもそも一定以上のバラツキは一切許してない。
確かに高価なのは重々理解して販売してます、当たり前だけど、高けりゃいいわけでもない

「コストパフォーマンスいい」って「低コストかつ相場感以上の価値」の商品に使われてることが多いと思うんですけど、

私たちとしてはコスパを

高コストだけど、相場感以上の仕事&長く使える&拡張性」と考えて販売してます。

ロッド以外は前者のものも少なくないけどね


さて、それでは実際に手持ちのロッドで互換楽しんでみてくださいな!





ヨシダ(みんなも面白い互換例あったら教えてください)







<おまけ>


孫の手セッティング