2019/05/02 09:00

さて、今月から新規取扱となる商品があります。
BORED社のケミカル。


















最初にハッキリと言おう、


これは良いものだ、自信を持ってオススメできる。


....。はぁ..で、何が?って話よね。

身の上話から始めると、私ヨシダ、釣り以外で車からバイクから、自転車からチューニングという名の改悪を繰り広げ....

その結果“純正こそ最強”と信じて疑わない人になって(でした)

お金ある会社が時間かけて作ってるんだもの、そんなケミカル(オイル類)こそコスパ&性能が最高だ」とね。今でも根本その考えはあんまり変わってはない。
その理解で、基本シマノリールユーザーの私はシマノ社のグリスやオイルを使ってたし、
メンテについても餅は餅屋と、プロにお任せしてたんですよね

だけど、BOREDの製品はあれこれあって10年前に買ったBSL(後述)3年ほど前からGOLYATとKRAKENのみを使用していたんですが、

オイルだけでも実感できた、正直このオイルは違う、と体感できるレベル。


ただ、この段階で「やはり良いなぁ、良い気がする...だけかもしれない、しれない。」と思いながら取り扱いを考えてはいたものの、まだ足踏み。

足踏み

足踏み...してたんですが、グリスを本格的に使用し始めたことが、今回の取り扱いを決定的にしました。
と、言いますのもこの数年メインリールのギアの唸りに悩まされてまして、原因探ししながらちょっと前から BOREDのグリスを使い始めてました
まずは使わないと分からんし、謳い文句ばかりかもしれんからね....と。

事細かに言いますと、この悩みの原因はマイクロモジュールギアのグリス切れでした。
構造上の限界もあるんでしょう、メタニウム、バンタム、グラップラーにカルコン
どれもこれもマイクロモジュールギアが導入されてるんですが、
ここが原因かでは?と目星をつけて、いろんなメーカーのグリス、オイルを試してました
粘度高めのものを入れて、結果巻きが重くなったり
初期はイケるなと思ってたものも、流れちゃって、すぐゴリ感、唸りが出たり....
なんとも上手くいかない
「アーーーー!もう!」と決定打に出会わない日々

特にジュラルミンギアのリールはグリスが切れてから使い続けると、ダメージが入りやすい印象が強く
加えてハイギアになるほどにギアへの負担が増えて行く気がする(私、とあるリールのギアだけで5回替えてます。)
まぁ、もう仕方ないかなとは思ってたんです...

そんな折、10minutesさんでオーバーホールをお願いしました。
このお店もBOREDのディーラーでOHに使用しているオイルグリスはBORED製。

その時の私は、「とにかく初期性能が維持できるようにお願いします」とオーダー
だって、遠征先でバラしてのメンテって基本的にやりたくない。
パーツ無くすとか、組み上げ後さらに悪化とか...嫌なので。(最近は結構遠征先でもバラしてたりしますが....)

で、結果どうだったかって?
仕上がりが良かったし、何よりいつもより持つんですよね

なので、自分でもリールバラしてグリス入れ替えたりとかやり始めたのがその後、
あれこれ時間が経ち、更に色々試してみて....
決定的だったのは3月のアマゾン〜北米の1ヶ月旅
あれ?そういえばゴリ感、ノイズ感出ないな...と思って実釣日数カウントしてみましたが、
16日使って、これか!って状態でした

油膜バリバリ残ってる
飛んじゃうグリスだともう、カッサカサなります

相性悪いと4日目くらいからノイズが出始めて、6日目くらいにはゴリ感に変化
耐久性あるな!ってリールでも8、9日目からノイズが出ますが、
今回16日使用でもまだ全然大丈夫でした。

リールの使用頻度とかダメージとかって人によりけりだけど、私の場合はOH出すと、いつもベアリング全交換、ジュラルミンギアだとギアも全交換になってくるくらい...それくらいは使う。以前はダメージ多いと1年に2回、OH出してました。



で、他社のケミカルも色々使いましたけど....

結果、BOREDだな。となった次第です。

やはり、良い。

使った上で、良いぞこれは!と言える品質


スペックだけで売っても意味ない、使ってどうだったか?結果が出た上で販売したかったこともあり、こうしてシツコク試用を進めてたんです。

で、帰国後、BORED代表の内藤さんに連絡を取らせていただき、取扱開始の運びとなりました。






代表の内藤さんのお仕事自体は、自分自身が学生時代BMX乗りだったので、存じ上げてましたんですよね
当時、各地に地方ローカルのライダーがたくさんいたんですが、中でも新宿ローカルライダーは飛び抜けてカッコよくて
そんな新宿ローカルがメンテを依頼してたBOARDの存在もアンダーグラウンドだからこそかギラギラして見えてドキドキした


特にケミカルへの強烈な拘りや過剰なほどの性能が印象強く、BSLの極圧値計測動画にびっくりしたのを覚えてる


メッセンジャーの世界大会に参戦するライダーが使用しているのを見て、胸熱だった。


初期はこんなボトルでしたね




BORED社の製品について
オイル、グリス類について


1、100%化学合成
2、無塩素系、重金属、固形添加物を含まない
3、完全国産


と、こだわり切って、やり切ってる(上記、レッドブルの記事読むと良いよ)
車のオイルとかでもモリブデン添加とか多いけど、何が起こってるか?一回調べてみるといいよ


更に面白いのがBOREDのオイル、グリスは混合させて自分好みの仕様にして使うことができる点
(推奨外のものも一部ありますので、商品説明読んでね、そして分からんかったら聞いてください)


で、今回の取り扱いで一通り入れてみました。
私も色々と使い分けている最中です。

BOREDとしても、明確に仕様箇所を指摘はしていません。ココにコレ使わなきゃダメと断言してません。
(ディアモンと同じ思想で面白いなと、ニヤッとしちゃいましたが)
OHを自分でやってみるとわかりますが、同じ箇所に違うオイルやグリスを入れると相当フィーリング、そして性能が変わってきます。
どんな仕様を良しとするか否か?個人の好みやどんな仕様にリールを仕上げるかは個人によって相当異なるところ。
それゆえ、その特性の活かしどころはご説明しますが、
どこに使うか?はご自身でトライしてみてください。(分からなかったら、問い合わせいただければできる限りのお答えします!)





まず、看板商品のBSLR(BLODDY SYNTHETICK LUBRICANT REVISED)


油膜保持性能が一般的なグリス以上のレベルまで上げられた極端なまでの
油膜保持性能とその持続力から高負荷環境並びに、防錆性を活かし、ソルト環境や高湿度環境での使用を想定。

BSLRと同等の防錆性能を持ち、粘度を落としたHYDRAはソルトの中でもライトな環境で使ってもらえればと。
私もHYDRAは次のOHに使いたくて楽しみ!


ソルト使用や高温、多湿、メンテ頻度が上げれない、そんな環境の中で
高負荷ではBSLR、そして低負荷の環境ではHYDRAと行ったように使い分けかな


私もここ近年遠征先にも持って行ってメインで使っていたKRAKEN、GOLYAT

負荷高めの環境ではGOLYAT、巻き抵抗を減らしたい環境下ではKRAKENと使い分けていました。
(実際にはメインリールにGOLYAT、ライトなアルデバランにKRAKENって感じでした)

LIGHT DUTYはGOLYATより粘度を上げたヘビー環境対応オイル
化学合成油共通の特徴として、金属への化学吸着を起こし、油幕切れを極限まで防止してくれるので、私は遠征時は、今後このオイルをメインにしようかと思ってます
これからのライギョシーズン、そして夏〜秋に続きそうなパワーゲームに活躍してくれそうだなと。
巻きが重かったら、GOLYATに戻すか、ミックスしてみよう...


THICK HEAVYは超高粘度オイル、それゆえにグリス的にすら使える粘度
それゆえに長期的に摩擦がかかるパーツへの使用を想定
私はメカニカルブレーキ周辺、スプールシャフト、あとはニードルベアリングへ使用してみました。
もうね、ボトル揺らせばわかりますよ、ネバネバ....


グリスは4種、どれも塗布するには筆使うと良いっすよ
今回の私の使用目的ですと、
一番身をもって体感できたのがDELTA



シリーズ中最も高粘度となる、シンセティックグリス。
耐水性と耐熱性にフォーカスした開発により
雨天、流水、炎天下、高荷重、気温差環境でも強靭な剪断性とグリスの軟化を潤滑性能を維持。
私はこのグリスをメインギアとピニオンギアに使用
ギアのグリス切れが原因となる、唸りの発生が抑えれたのを体感できました。
するべきではないけど、水没まで見据えたヘビーユース環境などでは期待に応えてくれるグリスだと思います。


ALPHAグリス


バスユースレベルだと一番マルチに使えるグリスで、しっかりとした油分をもつグリスで
しっかりと油膜を維持してくれます。

私はレベルワインダー、ニードルベリング周りをメインに各所に使用,
国内用かな?ってリールのギアグリスにもしてます。
薄めにつけてもパーツの磨耗が少なく、良い感じ。
非常に使いやすいです。



そして、高回転環境にオススメの2種シルキーさもそうですが
粘度が低いので、非常にリールが回ってくれるといいますか、かっ飛ぶ感が体感できます。
いつものリールをさらにアップデートしたい時、またライトクラスのリールにもオススメ!


LDG
ハチミツのような低粘度のグリス
私は抵抗を減らしたい、クラッチ可動部、ウォームシャフト、このグリスを使用していました。
過剰につけすぎないようにとにかく薄めに(つけすぎは汚れや塵を呼びますからね)
その粘度を活かして、巻き抵抗を抑えたい、アルデバランBFSにメインに使ってました!

THG
標準的なグリスながらも、グリスの飛散が少ない印象。
LDGより更に油膜維持ができる印象が強い、
摩擦の多い、関節部分に使用するのをオススメ!
私はクラッチレバー周辺、ハンドルシャフト内部に使用。



ふう、結構だった....

と、かなり性能が相当分かれます。
詳細はさらに商品ページにまとめましたのでチェックしてみてください。
私はとりあえず、全種手元に置いて違いを確かめながら使ってます。

で、更に加えてがコレ


WR(Water Resist)
スプレータイプの撥水処理剤になります。

撥水処理剤としては、シリコン系素材を使用したニクワックスなどの漬け込み系はシリコン素材がメインなんですが、
漬け込みコートすることにより通気性が妨げられるのも事実。
WRは全く異なる素材を使用、
元々はヨットのセイルクロス用として開発されたため、処理後は風圧、塩水に対しても効果を得ることが可能です。
使用方法は漬け込みではなく、スプレー処理のため、スプレー後乾けば施工は完了。
ナイロン、ポリエステル以外の綿、皮、などにも使用可能です
じっとりと濡れるくらいにミストしてください。(摩擦などにより効果が落ちた場合は再度施工してください。)

先日、メッシュキャップのクラウン部分に使用して、アマゾンで使用していましたが、
汗を流す意味で、ほぼ毎日真水洗い4、5回は洗剤を使って洗濯していましたが、
未だにクラウン部分の撥水効果は残っており、撥水効果が持続しています
相当に強い...



と、とても1記事では書ききれないので(汗
今後、オーバーホールしての結果や、感覚の部分なども含めて
ディアモン、Nudeのユーザーさん的確にこれだ!ってモデルをオススメできるように私もどんどん使っていきます。

正直、リールはブラックボックス
未だに私も戻せなくなったり、パーツが余ったり...と笑っちゃうことが発生します。
が、中身を見てこそ分かることとかもあったりして、
メーカーやOH業者に任せれば良い部分ではありますが、
そこは趣味。(保証などが気になる方はメーカーOHにしてね!冒頭の通り、純正の開発力の高さは凄まじいですし、そして純正の良さってのも絶対あります!)

ロッドビルドしたり、ルアーのリペイントしたり、ワーム自作したり...フツーじゃ、ツルシじゃ満足できない、飽き足らない人もいる。
そして、何よりこだわり切ったその先が面白かったり、いつも以上の満足を得れたり
こんなアングルに差し込んで遊ぶのも良いかな?なんて思ってます。



不明な点あれば、なんでも聞いてくださいね〜
それでは!

ヨシダ