2019/07/17 11:00


ここ何件がいただく面白い問い合わせ


「モンキスの人ら使うリール小さくないですか?特に糸巻き量の少なさに不安があります、大丈夫?」
「アルデバランとかカルコンBFSとか使うけど壊れないんですか?」




確かにこんなのが多い


なるほど、観点そこだったか!(汗


いや、うん、確かにそう思うかも

自分も最初はそう思ってた。


が、今のスタイルに着地した理由は回数を重ねるにつれて現場で本当に必要な道具に着地した。


それだけ。

ただただ現場に出続けると見えてきたんですよね

F1やスーパーGTのピットで、町のスタンドと同じ工具や作業をしてるわけじゃないし
星取ってるレストランの厨房と、家の台所の道具立ては冷蔵庫から包丁から違うし
プロの大工さんと、土日DIYの装備もやっぱり違う。

(すいません、そちらの業界の方や趣味でやってる方気を悪くしないでね)


ここら辺の話と同じ。

仕事として釣りを続けてると必要だった装備なんです。

コレは正直場数が違うから当たり前のこと



調子乗って言ってるんじゃない、それだけの自負があるから。

だって、フツーの生活してて、全ての土日や休みを釣りに完全に使っても1年で120日ぐらいじゃないですか?
実際天候や資金面で簡単じゃないと思う。

小塚は2018年だけで海外遠征5回
釣行日数だけで174日の釣り、206日を遠征先で過ごしてた
プロとして、この仕事する以上必要なことを体現してました。
で、コレでも4、5年前と比べたら相当ペース落としてますが、ソレでもこの調子なのでそれを踏まえて話を聞いてほしい。



糸巻き量が足りないのでは?
ロッドに対してリールが弱い(小さい)のでは?


と、いう話に戻りましょう。


まず、糸巻き量。

みんな何号使うのか?ってのと、どれだけ糸が欲しいのか?ですね。ポイントは。

無駄に使わない糸がスプールの底にあっても無駄
シャロースプールの方が使用感絶対良いしね。





号数ですが
キャスティングゲームを主体として話すと、メインはここ


キャスティングゲームで基本的なタックル立ては

MV-65や6+にバンタムやメタニウムくらいまでにシャロースプールいれて
PEはそれこそVAMOSの3〜4号、65m
楽しむタックルを作るならMV-55にアルデバラン、PE2号くらい

こんな感じをまずは叩き台として、そっから現場の状況やバランスを見て整えてます。
ブッシュが強かったら糸の号数あげるし、
魚を即寄せる必要があればリールやロッドを強くするし、
使うルアーが軽いなら号数落とす
他にも色々あるけど、状況次第。

で、

「フルキャストしたら糸が出切る」
「魚に走られたら糸出されきる」

確かにそうならばリールのサイズをあげたほうがいい、


けど、


そもそも糸出し切るほどのキャスト距離(50mオーバー)も、その先でルアーにアクション入れるのも、アタリ取るのも、フッキング決めるのも
正直簡単じゃないよ?トップへのバイトとか人によっては見えてないし

みんな実際どんだけ投げてる?測ったことある?





狩猟用の道具、レンジファインダー、覗いた先の距離を測る道具。10cm単位で距離を出す。

弾道計算に使うよ!

使ってみると目で見た距離ってほとんど合ってないことがわかる。


実際にレンジファインダーを使って自分のルアーのキャスト距離測ってみるけど、50mってそうそう投げない。

50mのキャストを繰り返すと、慣れてない人、それだけでヘタるしね。

(あ、ウチの竿が飛ばないってワケじゃない。以前試しにやってみたけど25gのウェイトで、MV-65+PE3号、メタニウムで87.6mが自分のレコード距離。十分でしょ?)


我々のスタイルはショートレンジのキャストを重ねて移動を繰り返し、探りまくる、1箇所には決して粘らない。

確かに魚に気づかれるリスクは倍増するけど、30mのキャストだったらキャスト回数は倍増できるし、精度も上げれるし、アクション入力も容易、フッキングパワーの伝達も.....ね?


30m先から一気に30m走られて糸出されきったこと...ないです。

(ライトゲームタックルに間違ってかかったGTに一気に150m近く出されたことはあったけど)

ブルーランナーやGTならともかくしも、10m以上一気にドラグ出すってフレッシュウォーターだとそうそういないし

それ系に相手にすることになってからそこを考えたら良いと思う。



なので、


キャスト回数を繰り返すなら1gでも軽いほうがいい。
釣りをしている最中、基本的にタックルから手を離すことはないのだから軽いは正義。

最近の異常にコンパクトなバンタムやアンタレスのようなリールは
重心マスを集中させる事が出来、結果多少重かったところでそこまで疲労感に繋がらなためメイン機種として導入中
実際はメタニウムが更に軽量ですから、実重量を重視する方にはこちらをオススメ
つまりシマノでいう30~150番くらいまでが我々のメインリール。(もちろん200~400クラスも使うよ!)

軽いのはわかるけど、あまりに貧弱すぎないか?と心配になる方が少なくないようなんですが...


大丈夫。

今の所スプールが潰れたことも、ドラグが突破されて魚が止まらなかったことも、リールが巻けなかったこともない
(指ドラグにすればいいし、リールである以上、多少ボディが歪もうが何だろうが巻けるぞ!)


もちろん、パプアンバスや大型タライロンとかのバカヂカラ系になったら
MX-7+カルコン300+PE6号それぐらいかそれ以上でいい
確かにデカイリールは巻き取りがラクだし、ドラグも強い

ただ、それだけ1本で全てをこなせるか?というと、体力がついてこないことが多いから
自分だったら絶対にもう1段階ショート&ライトなタックルを準備すると思います。
あと、ドラグ自体にそんな強さを求めてない。
指ドラグもそうだし、強すぎると魚怒ってなおさら暴れるよ?


車でもミニサーキットで大排気量ターボとかすげー大変そう、逆にライトウェイトスポーツが楽そうにスイスイ走ってる。

峠で250がリッターツアラーを追いかけ回すのと同じ。

もちろん、高速とか大型サーキット入ったら逆転することも忘れないで欲しいけどね




私のメイン〜ヘビー系のリール、150系メイン、200、300の出番は多分1、2割程度。



じゃぁ、糸の巻量ってどう見てるの?って話ですが



けど、ザクっとやるなら

例えば、カルコン400ってナイロン16lbsで300m入るんですよね
で、ザクっと換算すると16lbs=4号で300m
4号×300m=1200
カルコン400を1200番のリールと考えると
2号ラインを入れようと思うと1200÷2=600
600m

これくらいの糸が入る換算になる。

まぁ、実際は誤差が2割ほど出ることがあるけど、自分の中では許容範囲。
気になるときは上記サイトで計算してみるといい



大は小を兼ねるとは限らない。
そして、何よりウチの竿触ったら、ここまでいう理由がわかると思う。

「あれ?曲がる&想像してたより軽い」

初めて手にされた方の多くが口を揃えます

確かにロングロッド、剛竿ってイメージがあるのかな...
8+や∞はガチンコ勝負のために半端なく強く作ってあるけど...



けど、大型ナマズやムベンガのぶっ込み釣りをベイトフィネスリールでやるのも違う話
MX-∞にアルデバラン合わせるのもMV-55にカルコン300合わせるのもおかしい話

適材適所、タックルバランス、足し算より引き算、最低限にいかに抑えるかだと思います。



ちょっと御三家あたりで、これだー!ってセッティングや対象魚合わせてちょっとまとめてみようかな...


なんのせ一度試してみてくださいな!







ヨシダ











で、偉そうに言うオマエ(ヨシダ)はどうなのよ?って言われると、
もちろん、事務所番が多くはあるけど結構行ってたつもり

メインのリールはオーバーホール出してる間にサブを1台使って、それがダメになったらまだOH出して...ってくらいのサイクルで釣りに行ってた
ってことくらいは伝えておきます..(間に合わないから自分でやるようにした)