2020/04/07 00:00

外に出づらいこの状況
こんな状況だからこそってのもあるし、
全然解説してなかったので.....

ロッドのメンテ&すり合わせ調整について説明したいと思います。



今日はメンテの話

ディアモンは当たり前かなパックロッド



ロッドのすり合わせ調整について聞かれることが少なくありません。

けど、メンテについて聞かれたことって多分1回もない...

で、フェルールワックスを使う前にお願いしたいのが


洗浄、掃除。

綺麗にしてやって、調整してやって、その後に初めてフェルールワックスの出番だと思ってます。



なのでまずは洗浄から。


こんなブラシが100均とかホームセンターにあるかと思うので
各ブランクのすり合わせ部分を水洗いでゴシゴシ洗う。


フェルールワックスが付いてたら、適切な洗浄方法で洗浄
(基本的にぬるま湯、あとはアルコール系のパーツクリーナーで綺麗になるかと)


パイプ内部もゴシゴシ

で、完全に乾燥させましょう。



この状態で1回継いでみてごらんなさいな





現場で使ってる人ほど、抜き挿し多い人ほど、違いが実感できると思います。





え?こんだけ?


って思うでしょ?

思うよね?

俺も思ってた。



とりあえず試してごらんまし!

それぐらい汚れって蓄積するんだな...って感じれるほどの違いがあると思います。
長く使ってるロッドだったら尚更。




2、すり合わせ
基本的に出荷時点で1本のロッドがベスト状態になるよう、職人さんが擦り合わせ調整して出荷されてます

が、グリップ互換システムを生かして、他モデルのグリップ組み合わせたり、
違うブランクを手持ちのグリップに差し込むと。


まったくに近く入らないこともあります。

(もちろん、無調整でイケちゃうこともあるぞ)

「え?同じパイプ径なのに?精度やばくね?」


って思われる方が多いと思いますが、

ロッドのすり合わせ調整はミクロン単位の世界なので、ロッド1本1本の個体差がどうしても出てきてしまう。


なので、

出荷時にはその1本で完成度90~100%のすり合わせ調整です。
が、手持ちのディアモン3本、4本とすり合わせていくと
なかなか90~100%のすり合わせ状態を維持するのは難しい。
イメージとして70~80%の折衷点まで調整していくってイメージでいてください。

基準としてすり合わせは



コレくらい5mm~10mmほどがロッドの強度&テーパーが出る設計として製造しています。



しっかり刺さってないと、抜けたりするし
何より抜けかけたままキャストするのは破損につながります





差し込みすぎもまた良くない
たぶん、長く使ってて、差し込みシロが限界に達すると、抜けやすくなる傾向が強い


これとか結構ギリギリね、調整しなくちゃな〜

なので、

①ゆるすぎる(差し込みすぎちゃう)場合は


コレ



え?

って思うけど、瞬間接着剤をほんの少量垂らして
固まる前にサササっと指で伸ばす


何箇所か、少しづつ。


やりすぎると修正大変なので、少しづつ、少しづつ。

足りなかったら足せばいいだけだからね。


伸ばすのが足りないと、厚くなりすぎるので、薄く薄く。
足りなかったら、この作業を繰り返す。

で、大事なのは完全に乾燥させること。


乾燥させたら差し込んで、キツ過ぎだったら

②400番ほどの紙やすりで縦方向に研磨。



ちょうどいい部分を探して差し込んでは研磨。

この際に気をつけるのは、削り粉を必ず拭き取ること!(固着の原因です)



削り過ぎた!となったら①にもどって研磨、ゆるくなり過ぎたら②に戻って肉盛り。

③更に、それでも調整が出なかったら、パイプの差し込まれる方も研磨。

この作業をして、BESTな部分というより、better of betterを探して調整してく。

って感じです。



繰り返すけど、研磨後の削って出た粉塵は絶対に除去してください、完全固着して2度と抜けなくなるぞ!

器官に入っても絶対良くないものですので、肺トラブルの原因なるから、マスクとかしながらの作業をお勧めします。


で、ここで初めてフェルールワックスの出番。
すり合わせ調整用というより、最後の微調整ってくらいに考えといてください。



各社ありますが、私としては他社製品と比較して耐用上限温度の高いADVANCEをお勧めしてます。
温度上昇によって塗布したフェルールワックスがヌルヌルなると意味ないですし
限界はあるものの温帯、熱帯エリアで釣りをする我々としては、ここは意識しといていいと思います。

今時期だと逆に気温が低く、ガチガチに硬くなってる可能性があるので、
ポケットにしばらく入れたり、室温で置いといて、塗布したあとに
指でなじませてやるが良し!



なんでフェルールワックスなんて必要なの?


って質問いただきます。
不要、使ったことないって人もいるかも。
実は、私も以前はそうでした、使わなかった理由の1つは、擦りあわせ調整時にイチイチフェルールワックス落とすのが面倒だったんです。
が、ここ近年リールのメンテと同じく、ロッドのメンテにも時間と手間はかけないとなと考え改め。(すまん、俺のロッド達...)

で、なんで必要か?というと。

車とかのナットとボルトがわかりやすいですが、
クリアランスがタイトなナット&ボルトだと、こうした潤滑剤を塗布することにより、
サビの防止、浸水をストップさせて、本来の適切なトルク管理を維持できます。


つまり、車のホイール交換であっても、

仮に適正トルク100できっちり固定しなければいけないとした場合

グリス塗布をしていない、錆びたり汚れだらけのボルトナットだと
サビや汚れが邪魔して、100のトルクをかけたつもりが実際は50しかトルクをかけれてない。
そんな場合、全く締めつける力が足りず、ある日走行中にナット緩んでホイール飛んでいきますよね?


サビや汚れが邪魔して、力をかけても0...10..30..50...55...60....60....60...
「あれ?締め込めないんだけど??」と馬鹿力をいれら一気に

60....60...60..................150!!!

ってぶっ飛んだオーバートルクでネジ山切って修正不能になったり、シャフト断裂させたり..
と....ロクになることがありません。

コレが竿になると?

適切な差し込みができず継部分が緩んでしまう。

差し込みすぎて、固着、ロッドが抜けない...


って、ことになるわけです。

「要は適切なトルク管理のために必要だ」と、いうこと。



ロッド固着の原因についてもブランクシャフトの間に水が入ることにより抜けなくなっちゃう(乾燥したら大丈夫なんですが)

なので、フェルールワックスでシールドしてやるって意味もあります。


以上、こんな感じ。

もう一手間って話もあるけど、それは会った人



と、こんな状況だからこそ、メンテに時間を使うのも1つかもね。


大手をふって遠征に行きやすい状況になったら、フルスロットルで釣りに遠征に行きたいじゃない?
準備はしっかり整えとこうぜ!



ってお話でした。


それでは〜

ヨシダ















ちなみに私、釣り以外にもバイク、車、自転車系もいじるの好きなんですが
そんな高校生〜大学生の頃、散々ネジ山つぶしたりとかして痛い見たことがあります。

いちばんヒヤっとしたのは、スパークプラグ締め込みすぎて断裂したことだったなぁ
焦ったよ、ホント(アホ