2020/05/23 12:00

先日、受注数満了となり、受注を締め切ったMX-7SとMX-1






とりあえず、落ち着いたので...

まず、速攻でこの1、2ヶ月で再生産&発売とかは無いです
そもそも発売(発送)が6月中旬〜下旬の予定ですので...

毎度ですが、何件かキャンセルが出るので、もしもし、キャンセル希望の方がいましたら
ご連絡くださいませ。

キャンセルでるのが絶対では無いので、そこのところはヨロシク!



さて、そんなわけで続いてモリさんのMX-7Sレビューラスト

ライト...標準...ときてヘビー級


(お世話になります。MX-7Sのパワーセッティングについてお送りします。)

「MX-7S パワー(フルパワー?)セッティング」


-タックルセッティング-


■ロッド
 MX-7S

■リール
 ツインパワーXD 4000XG(ボディ)にC5000の替えスプール
 (ツインパワーXD C5000XG)

■メインライン
 PE2~3(45lb~50lb)

■リーダー
 40lb~57lb
 (根ズレ対策で57lbを使用)

■ルアー
 


強度(大型・太軸)があるフックに付け替えても、動きに影響が出にくいルアーを使うことが多いです。



以前からツインパワーXD 4000XGに、C5000の替えスプールをつけて使ってはいました。
しかし、MX-7Sを活かしきれず悔しい思いをしたことがあります。

というのも、自分のセッティングを過信していたのが原因です。
ラインの強度が不安で止めることができず走り回られ、かけ上がりをかわすことができず。
真っ向勝負でドラグを締めてリフトしましたが、ラインが耐えられず破断しました。

ロッドを活かしきれず、魚にも申し訳ないことをしました。
掛けたなら取りこみたい。という思いがありこのセッティングとなったわけです。


基本的にPE1.5号での使用が多いMX-7Sです。(最近はPE0.8号の使用も増えてきました。)
1.5号でもなかなか切れませんが、やはり瞬間的に力が掛かったときや根ズレをしたときなどは不安があります。
真っ向勝負で止めにかかるときや、一気にリフトして障害物・かけ上がりをかわすとき。
大型(ほぼ青物)が期待できるシーズンになったときなど、このセッティングの出番となります。

普段からC5000の替えスプールを持ち歩いているので、フィールドで入れ替えています。



-釣果-
(このセッティングであまり魚は釣っていないので...参考になるでしょうか...。)








このセッティングに変えてからの1匹目です。
地形は荒くありませんが、潮流が速いフィールドだったので、流れから引き剥がす必要がありました。
ドラグは結構締めています、#3が曲がり始めても ジッ ジジッ と出るぐらいです。
引き剥がすときには#4ぐらいまで絞り込まれましたが、ロッドがのされることはありませんでした。
両手でロッドを支え曲げこんでも、きちんと復元してきてくれます。
オーバースペックに創ってくれていて良かった。と、つくづく思いました。

フックはST-56、STX-58やトレブルSPのMH、Hです。
セッティングに自信が持てた1匹でもあります。
(MX-7Sの限界はどこだろう?と逆に迷った1匹でもありました。)






前の1匹で自信が持てたので、地形が荒いフィールドに挑み釣った1匹です。

一気に巻き上げてかけ上がりをかわし、そこからはドラグを調整しながらプレッシャーを掛けていきました。



横に走っているときはこれぐらい曲げています。
ドラグを調整しながら、じわじわと寄せているところです。




ドラグをほとんど締め込み最後の寄せにかかりましたが、反撃にあいました。
不意に突っ込まれ、ここまで曲がると体感では折れる!と思いましたが...。
さすがの10kgリフトクリア。#4がまだ復元してこようとしていました。

この写真を見るたびに思うのですが、パックロッドなんですよね。このロッド。
本当に綺麗な曲がりをしますし、ここ一番!に対応してくれるなと思います。
そのうちガイドあたりを破損させそうで、あまり使わないセッティングですが参考になれば幸いです。



使えば使うほど確かに「苦手」が少ないロッドだなと思います。
1本6万近くしますが、それぞれの釣りに専用のロッドとリールを買ったと思えば、実は安くなるのではないでしょうか。



違う魚種ですが、これはサツキマスを狙っているときに掛かったナマズです。


(このときはPE0.8号に6lbリーダー)
そこそこ大きいサイズなんですが、ロッドがしっかり仕事をしてくれるのできちんと取り込むことができました。
本当に振り幅が広いロッドだと思います。


取れない魚はそうそう居ないんじゃないか。
そう思わせてくれるロッドでした。



で、こっからは別記事で実は頂いていたものになります。
このロッドでビワナマもやってた!



タイミングが良く,吉田さんと初めてお会いできたのが 2018年の夏。
ビワコオオナマズを狙いに琵琶湖へ遠征した時でした。
それまでもメールでやり取りをさせていただいていましたが,実際にお会いするのは初めて。
第一印象は吉田さんって,思っていたより大きい!でした。
(僕は思っていたより小さいってよく言われます。)

さて、そんな思い出があるビワコオオナマズ。
2018年初めて遠征をしたときから,ちょこちょこ琵琶湖へ通っていますが...。
まとまった時間が取れなかったので,少しでも近い琵琶湖水系に遠征先を変えました。

今回の遠征では魚を止めなければいけないようなポイントは避けました。
MX-7Sの得意分野ではないでしょうし,ラインブレイクしたときに後悔するなと。
河川の中でも比較的オープンで,足もとの地形も穏やかなポイントに入りました。
立つ位置が限られていても広くキャストができるのがスピニングの強みかなと思います。



ルアーはBKF,K2R,SSR等を持ち込みましたが,今回最後まで投げ続けたのはラパラのXJS-13でした。
吉田さんにお会いしたときにコレいいですよ。と勧めてもらったこともあり、個人的に思い入れが強いルアーです。

MX-7Sでも投げやすく,ジョイント系のルアーの中でも安定してよく飛びました。
SSRよりも引き抵抗が軽く,スピニングでも使いやすかったです。
しっかり水を押すハイアピールのSSR,水を縫うように泳ぐナチュラルなXJS-13と使い分けていきたいなと思っています。


ポイントに入ってからBKF,SSRを投げていましたが,ルアーが暴れすぎているかなと思いXJS-13に交換。
ゆっくり巻きながら流していき,流芯から外れたあたりでバシッバシッとジャーク。
ウネウネッとヒラ打ちするのも独特かなと思います。
ジャークからの巻きはじめでゴツンとヒットしました。



小柄なサイズだったので慌てるようなことはなかったのですが,ナマズ独特のファイトを楽しませてもらいました。



地形さえ選べばスピニングでも十分やり取りはできるなと思いましたし,パワー勝負をせずドラグでやり取りをしたので魚もそんなに怒ることなく,すんなり寄ってきた気がします。


XJS-13ですがジョイントが軽いのか?吸い込みやすいのか?
フッキング率が良い気がしました。



サイズはまだまだ小さいですが,最初はみんな小さいということで…。
釣りたい魚種に出会うことができて幸せです。





あざます!
具体的なヘビーな釣りの事例がでてくれて、
いわばこのロッドの一つの限界点、

「ルアーのキャストレンジ、ラインの使用範囲、対象魚種」


過去記事のアカメ編などと合わせるとよくわかるかと思います。

実際のところ、森さん、「最強、最高、間違いない」と言いきってないし、
なんだったら気弱にも思える表現があるけど、

これが事実であると思います。


正直、これ以上のキャパになってくると、
極端にウェイトが上がるか、クソ走る魚になると、極端に腕を上げていかないと難しい...


これがマルチだ、バーサタイルだとは言ってもロッドの限界だと思う。
(相当高くはなったと思ってるけど)


そのための1本、すでに手がけてはいるので、しばしお待ちを


同じブランクでオーストラリアで大暴れした徳山くんの時にも
このサイズ、このロッドで上げたか...と驚いたけど(彼は同ブランクのMSX-71使ってました)









魚種、フィールドこだわらず魚を手にしてる森さんだけど、

こと、魚を手にするってことに関して、


同じ超高頻度のなかで魚を上げてくる率が高い、でかい魚をつる、
そんな腕がいい、それらの特殊スキルや才能って呼ばれるものは。

それは、言い換えれば、

知識、単純技量、判断力、集中力、持続力、観察力、応用力、そして運の積。


これらがウマイやつと呼ばれる人が、使いどころを理解しながら使いこなしている複合スキル、そしてその結果だと思ってます。私はね。



ココを成り立たせるために必要であろうが圧倒的な時間、釣行回数、頻度。


思考であり、試行の積み重ね(又の名を罪重ね)


1万時間の法則、天才は1%のヒラメキと99%の努力量

じゃないですが、


結果を出すにはなんにしても、それなりの過程や積み重ねがあるはずです。

ちなみに私は1番の近道であって、答えって、継続であって持続力だと思ってて、
技術や方法論置いといて、まずもなにも、とにかく無心に釣りに現場にでる時間を1秒でも長くすることだと思うけど、皆はどう?



話をもどすと、このロッド1本をここまで理解して、ここまで伝えるには相当な時間が必要で、


これは、こんだけやられてる森さんはもちろん、このロッドの感性にいたるまで、使い込んで、思考と試行を巡らせた...

(これは作った我々だから“こそ”森さんが何をいわんとしてたか、よくそこまで掘り下げたなと理解してる。)


言い過ぎかもしれないけど、

結果として、森さんがMX-7Sを選んだんだったら、それは竿もまた森さんを選んだんだ....


と、言うとロマンチックすぎるけど、そういうことなんじゃないかな。



この竿が、日々の釣り、そしていい魚と出会う、その相棒にさらにもっと育っていくのを期待してます!

ありがとうございました〜


ヨシダ