2020/05/20 17:00


さて、先日の森さんの記事

実はまだもう一つあるんですけど、
その前に

「MX-7Sをやたら国内使用で推すけど、実際海外でどーなのよ?」

なんて聞かれることも多い。
確かに怪魚って何かとベイトキャスティングのイメージ強いですよね。


そのアンサーについて北海道在住
武石さんと並んでウチの製品テストをお願いしてる健ちゃんこと、藤田健吾くんにレビューしてもらいました。



遠征回数が多いだけでなく、日数、実際に手にする魚の数、種類数、
異常なまでに積み重ねてきている、健ちゃん。

話の理解も早く、そして結果のレスポンスも早い。
異常釣獲能力スキルに加えて、この下のレビューを見ればわかるけど、人への伝達スキルも非常に高い。
(過去の怪魚マガジンの付録DVDや、こちらのDVDでも彼の様子が見て取れるのでぜひチェックしてみて。)


それでは健ちゃんよろしく!


MX-7S』インプレとして、超個人的な海外での使いどころをメインに紹介させてもらいます。 

まず、「持ちこんで大正解だった!」と強く思えたのは、コンゴ川での珍魚釣りでした。


対象魚は5cm未満のシクリッド〜5、60cm、下手したらそれ以上のサイズのナマズやカラシンの可能性もあり。


ゴツいアフリカンスネークヘッドや、


モルミルス最大種なんかもいます。

 

 


 

フィールドは、流れが渦を巻くような大岩ゴロゴロのコンゴ川岸。

ガン玉を場合によっては複数噛ませ、重さを足したり引いたりしながらのミャク釣り(いわゆるスプリットショット)で、陸っぱりor岸辺に係留した船から竿を出し、川底付近にミミズを流していく釣りになります


 

 

 

僕はこれまでに4回コンゴを旅していて、その都度、本命のムベンガのアタリを待つ間に、そんな珍魚釣りにトライしていました。 




最初にコンゴ川を訪れた2016年はまだMX-7Sが手元になくて、

「ザ・珍魚ロッド」であるMV-55を持ち込んで、ベイトフィネスリールと組み合わせてミミズを餌に珍魚狙いをしていました。

が、めっちゃくちゃ根掛る。



複雑な流れを限られた足場から、巨大な岩だらけの川底をつかせ過ぎず離し過ぎず仕掛けをコントロールしていく釣りには、レングス&アクション的に55は向いていませんでした。

 

MV-55はルアーキャスティング寄りの「珍魚ロッド」で、餌釣りに関してはシチュエーションを選んでいった方がよいなーと。ちなみにコンゴ川ではチタラマックスとの組み合わせで、70cmほどのムベンガを連れてきてくれました。


 そこで、3度目のコンゴ旅から導入したMX-7SにC3000リール、PE2号の組み合わせで使用しました。まず長さが生きてきて、流れの中での仕掛けのコントロールが楽にできるようになりました。

 

 

そして、ティップがしっかり仕事しつつパワー感も持ち備えてるから、「ガッチリ根掛りする(岩の隙間にガン玉や仕掛けが完全にロックしちゃう)一歩手前」で気付けて、竿の張りを使って根掛りを回避していきやすい。

もちろん100パーセントじゃないけど、MV-55を使っていた時より正常に釣りできている時間がぐんと伸びて、その結果魚種数も相当稼げて、「この釣りには絶対に7Sで正解だったな」と強く実感しました。

 

 

小型シクリッドの「プルプル」としたアタリも感じられつつ、破茶滅茶に引く大型カラシン(現地名ボト、や、クラウンテトラなど)が来ても余裕をもっていなしていけて、岩の隙間に潜んでいるであろうモルミルスを丹念に探って引き当て、川底から仕掛けを離すと釣れないシノドンティス達はコンスタントに顔を出し、レアなアフリカン雷魚・パラチャンナまで手にする事ができました。



仕掛けを繊細に、イメージ通りにコントロールできた結果が、多魚種キャッチに繋がりましたね。



 

 

 

先日、徳島の森さんが「ライトなセッティング」の紹介をされてましたが、アジやメバルとか専用タックルがあるような、それくらいの層を相手にしても一応ツブシが効いてしまう。

そんなMX-7Sの一面が、アフリカ旅での珍魚コンプにおいて強みになりました。


 アフリカの珍魚釣りって、環境やそもそも魚が薄い等、色んな負の要素が重なってきて、意外と簡単ではない事が多いように思います。


そんな中で、兎に角色々な状況に対応できるMX-7Sを持っておくと、良い結果に繋がるように思いました。

 ※これがアマゾンだとルアーメインの展開になり、珍魚系もアフリカに比べると豊かな事が多いので、MX-7Sは置いて、迷わずMV-55を持っていきます。

MV-55がピーコックバス始めメインタックルの一部になりながらも珍魚狙いの餌もやりつつ、本当のアマゾン珍魚コンプにはMX-0MX-1があればさらに楽しいかと。

 

 

 

最近ではオーストリアでのサラトガ狙いにMX-7Sを使いました。

有名なレイクボルンバの立木エリアでツインパC3000HGPE2号、3/8ozのスピナベ(バンタムのスウェジー)を巻いて、


「短期旅で出会えるマックスサイズ」と言って良いかな?

78cmという大型個体を手にする事ができました!

 

 

マヅメ時のトップ(バンニェイロ)用にはMV-65を。

それに対してMX-7Sは、朝マヅメのボーナスステージが終了してから登板。


スピナベでレンジを刻んだり、たまにサイトで虫系投げたり。

MV-65でチャンナを巻いても良かったんですが(同船した小塚さんはその組み合わせで1キャッチ。


僕も同組み合わせ(バンタムにPE4号)で1バラシ)、釣り人がかなり多くサラトガのナーバスさを感じたので、「もうちょい弱めの波動で、繊細にレンジを刻んで引きたい」という考えで7Sとバス用の小型スピナベを選択したのでした。

結果、バイト数は7S1番多く取りました。

 

 

というような感じで、最近の海外での僕のスタイルだと、

感覚的に「もうちょい弱くしたい」「もうちょい繊細に正確にやりたい」
という時に、旅先でのMX-7Sの出しドコロがあるように思います。

そして、そんなタイミングは、ここ数年でこなしてきたどの旅の中でもありました。 今後海外釣り旅を続けていく上で、そんなタイミングが多く巡ってくるであろうアフリカやアジアの放浪旅、先進国のレンタカー旅なんかには(というか、行き先未定行き当たりバッタリ系の南米旅以外?)間違いなくMX-7Sを持ち込むと思いますね。

 

ちなみに旅での持ち運びは、最近はどの機種においてもブランクを輪ゴムで纏めて靴下なんかを被せ、さらに衣類で巻いてクッション性を持たせて、そのままバックパックにインしています。破損は一度もなし

 

 

塩ビ管等でロッドケースを作ると、長さはディアモン仕舞寸に合わせて抑えられても、スピニングロッドがあるとガイドの大きさの関係で径が太くなってかさばりますが、このスタイルだと気にしなくて良いので「スピニングロッドを旅に持ち込む」事への抵抗もなくなりました。



 

 

そしてもちろん、皆さんがシーバスやトラウトに使っているような感覚でも使っていて、

直近のタンガニーカ湖の旅ではDコン85やラパラのフラットラップをビューンと遠投してガンガンジャーク巻きしてくる釣りで、MX-7Sで楽しい釣りができました。









この時はツインパC3000HGPE1.5号リーダー30lbの組み合わせ。

 

 

2週間かかって到達した釣り場は、アフリカではなかなか無い「ルアーで爆釣!」な状況で、

MX-6MV-55があっても楽しいでしょうけど、行く前からそんな展開は想像付きません

「陸っぱりで、広範囲をジャカジャカ探る」上で、追い風に乗せて思いっきり遠投できるのも強味になりました。

 

 


まずはここまでで前半!

健ちゃんありがとう。

なんかもう俺がどうこう言うアレじゃないけど

ライトクラスのMV-55との使い分けを引き合いに出してくれて、

同じライト級でもシチュエーション別で何が起こるか?何に向けてつかうか?

使い分けを的確に説明してくれて、理解しやすい内容にまとまってたと思います


(我々では言葉足らずだった部分を全部説明してくれたw)


さて、ブログは明日の後半に続きます。


ヨシダ