2020/11/29 18:00
〜2020.12.14追記しました!〜
ブログやFB、twitterやイベントなどで「何アレ?」と聞かれることも多かった
黒EVA、真っ黒のDearMonster
(画像は限りなく最終プロトに近いモノ、若干使用が異なる場合があります)
その中の1本が製品化します。
ザクっとスペック
Model:DearMonster MZ-7
Lenght 6ft.6inch(ブランク5pc+グリップ2pc)、仕舞寸法40cmアンダー(395mm)
Weight 約135g
Blank Detal ファスト〜レギュラーパラボリック可変アクション、 全並継構造、フルカーボンブランク、サンド&ノーペイントフィニッシュ、レギュラーファーストアクション、60度検品10kgリフトクリア
Guide detail オールトルザイト&チタン、トップガイドのみSic&チタン、シングルラッピング仕上げ
Grip Detail PTSリールシート、硬質EVA
Comfortable Cast range5g~40g
Line range 〜PE3号推奨(MAX4号)リーダー ~40lbs推奨(MAX50lbs)
Price:84,850( Tax in)
12月受注開始、1月発売。(直売、MONSTERBASEのみでの販売となります)
俺らの今できる拘りと技術、経験と先見を、その全てを注ぎ込んだディアモン最高峰“MZ-7”
で、ロッドそのものスペック話に入る前に、
“MZ”の立ち位置から含めてお話ししていきます、長いけどね。
まず、我々の創るロッドって、どのモデルもテーマ性を持って製品化してます。
タフネス、バーサタイル性の“MX”
キャスティングゲームを意識“MV”
HUNTERSは価格と実用性、ディアモンではできない仕事を意識したモデル
“では、MZ”は?
Zの意味するところは
アルファベットのラスト、これより上位のものは存在しない・最終・最高・究極が“Z”
モンスターキスが考えるモバイルロッドの最上級、ハイエンドモデルに位置するロッドシリーズとして開発を進めました。
ディアモンスター、8年かけてラインナップも出揃った
日本国内はもちろん、世界各国どこに持っていっても不安不足なく釣りができる
胸を張って「ディアモンが世界最高のパックロッドだ!」って自負と自信を持って今日までやってきた
基本のMX御三家
MV3本でキャストゲームには不足することもない
唯一のスピニング設計、ボートゲーム特化型、そして長尺ストロング
小物界の大物、概念破壊
そう、あれよと11機種、相当なモンですな
通常の釣りを展開する上で、上記11モデルで十分以上
汎用性の高いモデル揃いなので、ありとあらゆる状況に対応してきたし、当たり前かな強度も十分以上
そう、現状モデルでも十分、不足はない...ない。
なのに、新しいモデルがシリーズが本当に必要なの?
それってコレまでのロッドの存在を否定するものじゃなくて?
いや、創ってるからこそ、誰よりもディアモンを使ってるからこそ...
もっと良いものを、もっと....更に....と高望みしてしまう。
我々も海外に国内に飛び回って、知見経験を蓄積、ミスもたくさん、悔しい思いもたくさん
そうやってスタイルが変化ではなく“進化”していく中
そして、今我々に、どこまでの竿が創れるのか?知りたくなった、欲しくなった。
先にハッキリと言うと、手に入りやすい価格を前提条件としたHUNTERSとは全く話が違う。
ユーザーの皆が買いやすいかどうか?売れるかどうか?なんて1mmも気にしちゃいない
本当に欲しいからこそ、必要に迫られたからこそ創った。
初代MX-71もそうだった
「高い」、「買えない」、「無理じゃない?」
うーん、そもそも欲しいものを創ってるから、価格は完全に後からついてくるもの
それゆえに、結果として高くなっただけ、高くするつもりで創ったわけではない!
なにより、嘘ついて流行りに迎合、すり合わせ、予定調和、いかにも“それっぽいもの”作るより100倍マシだ
欲しいから、必要だから....だから創るのよ。
要らないものは要りません!(あたりまえ)
話を戻して、ディアモンの共通コンセプトであった
コンパクト、タフネス、操作性
これまでディアモンの開発に関して、前提条件としていたこの3つの柱を“MZ”は更に徹底してブラッシュアップした。
パックロッド“だから”なんて言わせない圧倒的性能。
チューンナップモデルであって何かが秀でて何かが欠けるようではいかん、上位機種ってそういうことでしょ?
要はコレまでのモデルに増した圧倒的高性能(くどい)
そう、圧倒的性能(しつけー....。)
実際、興味をカタチにしたくて、チャレンジが開始したのは3年ほど前。
デザインセンスを疑う1stプロト(汗
ガイドセッティングを疑う2ndプロトw
と、理想はなかなかカタチにならない....
コンパクト、操作性、そしてロッドとしての基本性能向上を徹底的に追い込んでカタチになった。
1、コンパクトさ
MZ-7
仕舞寸法は39.5cm、40cmアンダー
満足なアクション、パワー、重量を出しつつ40cmアンダーを実現した
(コレまでの最短仕舞はMV-65の46cmだけど、この性能を維持する以上は1cmだって詰めれない、ギリギリのセッティング)
ハッキリ言う、性能を維持しながら40cmアンダーのパックロッドを形にすることは次元が一つ違う。
フルカーボン、10kgリフトクリア、ロックフィッシュ相手に状況によりゃ下手な1pcを捲る感度、
十分じゃない、十分以上のキャスト性能、使用感を損なわない重量
コレだけの仕事をしながら40cmアンダーって世界がどんだけのものか?
自作でもリメイクでも竿作りに携わったことのある人なら理解できるかと思う。
ちなみにMZ-7はブランクのみで5pc
※30cmアンダーでも全然竿にはなるよ、様々なネガティブポイントを気にしなければ
2、操作性
マルチピースロッドはセクション(継)が増えるごとにブランクの性能を引き出しにくくなる。
が、どうしても強度を確保するために接合部の補強をするほどに重量は嵩むし
セクションがロッド本来のアクションを阻害してくるから。
(セクションそのものがどう曲がるか含めて設計するしかない。)
これがマルチピースロッドの重さやダルさ、操作性が悪いと言われる原因
逆に操作性ばかりに目を取られ、設計ミスで強度が十分でていない場合、折れる
(だから、パックは折れるとも言われつづけてる)
かといって、ワールドシャウラみたいな1&ハーフと比較して
ん、まぁ、パックロッドだから....
なんて言い訳はしたくない
携帯性を殺してでも性能が欲しければ、優先順位がそこならば、我々もさっさとそんなロッドを創ってる。
まずもって“コンパクト”であることはモンキスとして絶対の前提条件、大前提、その上で...の話だ。
要は1&ハーフや2pcロッドメインのメーカーと我々は根本的にロッドの開発思想が違う
とはいえ技術、努力、時間、コストでパックロッドの限界と言えるものを突破できるのならば....と小塚がディアモンを創りはじめ
その結果は今このブログを読んでいる方は理解されてるはず。
今一度その壁を破りたい、いわば僕らにとっての新たなチャレンジがMZ。
で、MX、MVシリーズと共通のコンパクトさは維持つつ、強靭さも持ち合わせつつ
これまで使っていただけているユーザーさんが満足する1本、そもそも我々が欲しいロッドとして
今回、MZは“操作性”に振ったロッドにした
強度、重さ、感度、粘り...
ロッドの性格をどこに持っていくか?何でも叶う魔法のブランクなんてない。
竿以外でもそうだけど、
何かのスペックを上げる=何かが死ぬ
(マリカーでクッパが安定してるけど、スタート遅いし、ヨッシーがスタートダッシュ速いけど、ヨロけやすいみたいに)
(Gショックの多機能モデルが性能は多いけど、ボディがデカくなり、チープカシオが絶対性能は落ちるけどコンパクト&軽いみたいに)
ギブアンドテイクってのが世の常。
なんで普通は操作性=軽さ=強度が死ぬ...
が、
今回は“価格(コスト)”が死んだ
??
と、いうのも、徹底してカーボンの質と製法、つまりはブランク構成に金をかけましたんよ
下世話な話だけど、金です金、金ですよ、カネかけました。
これまでのMX、MVでも既にこんでもか!とやり切ってますが、今回はブランク構成に注力
思いっきり原価に反映するレベルで金(と時間)をかけたら
びっくりするくらい良いブランクが出来た
その良さを殺したくないので、
ガイドは小口径セッティング(我々としては)、
ブランクもアジングなどで見られるサンディング&無塗装を採用
(MXはアンサンド&クリアフィニッシュ、MVはサンド&マットクリアフィニッシュ)
そう、“操作性”に大きくベクトルを振った
コレまで以上にコンパクトで軽いのに、しなやかに淀みなく曲がる、強く、使いやすく、飛ぶブランク
“ディアモンを越えるのはディアモンしかない”
はや10年近くロッドを創っては売ってきた、その経験実績の結晶とも言える1本、そう胸を張って言えるロッドが出来上がった
各パーツのこだわりどころに話を移そう
1、ブランク
・40cmアンダーの仕舞寸法
しつこいけど、仕舞寸法が39.5cm
50cmアンダーと40cmアンダー
※比較対象MX-∞
たかが10cm.....。
で、たかだか10cm、だけど仕舞った際の10cmの差って凄まじい違いよ
私のメインの遠征バック
左、オスプレー ソージョン25(60L)、右カリマー エアポートプロ40R(40L)
ソージョン25は50cmアンダーのロッドをきっちり縦にいれれる、実際ロッドの仕舞寸法ありきでこのバックを選んだ
50cmアンダーならまぁ余裕でござる
ただ、機動力を上げたくてエアポートプロ40R(40Lクラス)になると
まぁ、こうなる斜め入れ
やってやれんことはないけど、ルアーボックスとか他の荷物が入りにくいしデッドスペースができる
デッドスペース=荷物が暴れて荷物の破損原因になる
ただ、40cmアンダーの仕舞寸法であれば
こうなる。
まぁ、パッキングに際しても頭と時間を使わない、時短になるんよね
いつも使ってるダイワの40cmバッカンでもこうだ
※内寸幅50以上のバッカンってなかなかないからね
収納サイズの小型化はより機動力を上げれる、ステージが一つ上がる!
バックの収納サイズを10cmあげるって相当なこと、実際私の場合20Lの節約ができてるんだよね
遠征に行ってる、移動の多い人(都内の電車移動とか含めて)ほどここが理解できると思う
・サンドディング&無塗装ブランク
ブランクの軽量化、それに伴う振り抜き向上を狙い、ブランク表面を研磨(サンディング)
通常はここから塗装をするんですが、MZ-7はやってません。(無塗装ノーペイント)
ブランクに塗装をすることは人が服や靴を履くのと同じでブランクそのものの保護にもなるんですが、
今回は何よりも振り抜きの良さ、ダイレクトな感度を求めてクリアコートすら行わなっていません。
アジングロッドとかの仕事なんですけどね、通常は。
それくらい限界までできることを追い込みたかった
右が製品版のサンディング&無塗装、左がプロトのサンディング&マットクリア(艶消し塗装)
(サンドフィニッシュは塗料が乗ってないのでちょっとザラっとした仕上がりが残っているのと、マット塗装は塗料が剥げてるのがわかる)
繰り返して、タフネスさを得るならば、保護皮膜になる表面塗装を行うべきだが、今回このロッドは優先順位で上位に上げたかったものが違う。
結果、ブランク単体で約8%の軽量化に成功(プロトデーター数字で抑えてるので興味ある方は直接会ったときにでも聞いてね)
軽さは感度、コレが全て。
強度は大丈夫なの?って話だけど
正直、ディアモンソックスに放り込んで、輸送時には圧力かかったりしてガイド千切れるくらいの負荷かけてガチャガチャ今日まで使ってるけどブランクそのものには問題ないよ
実際、私のプロト、適当にバックに放り込んだら移動中に負荷かかってガイド飛んでいってるんよね
けど、ブランクは問題ない。
※強度面考えて、この後装着ガイドを変更。
・アクション
テーパーとしてはファスト〜レギュラーファストのパラボリックアクション、パワー感でいうとMV-65の1段階下、一般的にいうとMLくらいかな
コレまで以上に素直に曲がるロッドでありつつも軽く、そして強いブランクが欲しかった。
5セクションに各弾性、カーボンシートの折り込み数、積層数を変更(これまでもやってるけどね)
それこそ5PCそれぞれに「適材適所」でカーボンシートを使い分けてるから、しっかり反発するしラクにルアーが飛ぶし、軽い。
一番キモの部分。(某社の5pcロッドの説明が凄まじく的確、ほぼ思想が同じで嬉しかったり、ニヤッとしたり)
で、あたりまえかロッドは曲がることにより性能がより一層見えてくる
話はココから
多分、ライトなルアーでちょい投げの扱いやすさはMV-65やMX-7以上....だけど
このロッドの本当の性格を引き出すのは簡単...ではない
#4セクションあたりまで曲げ切れるか否か?ここまでしっかり“曲げ切れれば”この竿のもう一つの性格が見えてくると思う。
25g程度のウェイトを乗せ引き絞るキャストを意識、爆発的に初速が上がり、一気にラインの放出量が増える。
下記画像にもあるモンゴルのメインタックルでもあったMZ-7
MZ-7プロト+バンタムMGL(標準スプール)+PE(VAMOS)4号にジョルト
性格な飛距離は測定してないけど、スプールの中のVAMOS65mが出切った
また、魚をヒットさせた後も、ロッドを“曲げ続ける”ことにとにかく意識を集中させてみて欲しい。
#1~#2ではなく#3~#4を曲げるイメージ。
曲げることは難しくない、曲げ続けることが大事
とにかく楽に楽に魚が上がってくる
使いこなすには腕も必要、さて、使いこなせるかな?
2、ガイドセッティング
今回MZにおいてディアモンシリーズの掟破り
いや、限定解除
を、いくつか放り込んだ
1、ガイドセッティング
無塗装ブランクの採用と同時にシングルラッピングの採用を決めた
そして小径セッティングの採用
「これまでのロッドの限界を越えるんだ、こっちのリミットも解除するしかない」
ガイドセッティングの優先度を上げた、「これ以上のセッティングが無い」by小塚
徹底して決め込んでいたダブルフット&ダブルラッピング、ブランク端セッティングからの解除
限定解除
(ガイドセッティングルールの限定解除はMZのみ、今後もMVモデルもMXモデルもダブルフット&ダブルラッピング、ブランク端セットを貫きます)
5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-6のロッドパワーとは不釣り合いにも見えるセッティング、MV-55並の小径ガイド
MVシリーズでも採用しているT-KWTG(ダブルフットチタンKガイド&トルザイトリング)をメインに、元ガイドはT-RVTG6F(チタンRVガイド&トルザイトFリング)
そして、トップガイドのみT-KGST(チタンKGトップガイド&Sicリング)を採用
(下が製品モデルのKGST、ガイドフレーム自体プロトのMNTT(上)と比較してかなり小型化&軽量化)
リング径、サイズ、そして使用範囲のルアー重量、負荷を考慮してSicリングを採用
(このあたりはMV-55と同等のサイズサイズ、そしてsicトップガイド採用はMV-75と並行してテストする中で辿り着いた着地点)
3、グリップ
目を引くEVAセパレートグリップ
高感度を狙った硬質のEVAグリップは過去になくコンパクト
高負荷の釣りを考慮してグリップのコルク体積を多めに取っていたけど、
今回は操作性に全振りしたので手の中に入り込む小型グリップに設計、手首の自由度を上げ、操作性を一気に上げた。
リールシートのPTSもMV-75につづいて初めて採用したけど、薄く、勝手に指が奥に滑り込む感覚で握り込みやすい。
ちなみに、キャストゲーム向けに指抜けのいいPMTSを採用したMV-55&65
ベーシックかつオールマイティな操作性を持たせたTCSを採用したMXシリーズ
設計の自由度が高いECSを採用したHUNTERSとそれぞれ狙いがありますぜ
ザクっとこんな感じ。
もう、徹底した
徹底して徹底することを徹底したロッドがMZ-7
実際のフィールドの姿はこんな感じ
マレーシア&インド遠征
この旅のテーマはサイズよりも種類。
海外でも細かな操作性の高い釣りを求めることも増えてきた。初めての1尾の楽しみを振り返ることのになった旅路。
海外といえどルアーの操作、キャスト精度、飛距離、感度手を抜けないシチュなのが予想された
このロッドが大活躍してくれた。
絶対このシチュなら、このルアーだろう
(ゲーリーヤマモト/ハガー、イヨケンさんのとんでもない釣りっぷりを前に導入、スライド幅がすごみざわ)
小型スピナベを精度高く時にはフォール、レンジキープも意識しながら使いたい。
(Channa(M))
魚の着き場所はブッシュ際、精度高くキャスト&しっかりとフッキングを決めて、その後は一気に引き剥がしたい
(バトラクスペラチューン)
見ての通り、オーバーハングがしっかりと続いてるので精度高くキャストを続けたい場所
もちろん、それ以上にパワー勝負が見越されるエリアではMV-65
で、2019年モンゴルもこの竿が大活躍
とにかくポイントをこの辺りと決めたら(15km圏内くらいか?)
投げる、投げる、ランアンドガンの釣り
このロッドの快適に使えるのはコイツあたりを上限として考えてもらうと良いです
歩いて歩いて投げて投げて投げまくる
小塚のこの魚も、この魚もMZ-7
プロトなのでガイドセッティングやグリップセッティングに迷ってた頃、ここから更に修正。
苦戦して細かいことしてたこの釣りにもMZ-7だった
で、ここ最近では
伊藤さんが名古屋港でのキジハタ56cm!
ボートゲームでのテキサスでの1尾
コレはまた別記事でまとめるぞ!
ボートシーバスでも皆がビッグベイト投げる横で...
確かにコレまでのディアモンでも出来た仕事
言うならばMV-65がアクション、パワー感としては一番近い...近いけど、全く違う竿
上記のマレーシア雷魚旅でもパワフルなサイズ狙いのトーマンゲームはMV-65と使い分けてた。
17lbs!
1段階ライト&操作性に富むだけでなく、情報伝達量の多さ、竿を曲げてプレッシャーを与えて寄せ上げるMZ-7
安心感の塊、太糸にも対応、よりリフトアップ力が高く、モリモリ魚を掘り出すイメージで上げて寄せてくるMV-65
どちらも私の今後アジアのキャスティングゲームには欠かせないロッドになりそう!
ディアモンも、他社ロッドも触ったことがある
それなりにどの竿も投げ込んで、使い混んで、旅して釣りして1周といわず2周回った人にこそ使って欲しい
要は直球ど真ん中だけじゃない、旅の中でですら小技を使える余裕があるような人にはビビビとくるモノがあるはずだ
この竿の性能を120%に引きだし、体感できる美味しいレンジはディアモンらしからぬ?ライトな部分やテクニカルな部分にもある
1/4~3/8のテキサス、ノーシンかーバックスライド、シンペンドリフト、小型スピナベのフォール、スコーン巻き巻き
と、ちょっとコレまでのディアモンで避けられてた部分
それ故に美味しいところを味わい尽くそうと思うと、タックルもこれまでより1段階ライトに組んでみて欲しい
色々使ってみたけど
PEは〜3号(MAX4号)、リーダーは~40lbs(MAX50lbs)、モノフィラで~20lbs程度、
合わせるリールも20メタニウムが現状ベスト、ジリオン1016SVTWも相当良かった(19アンタレスがどんなもんか試してみたい)
キャストフィールもMV-65がジョイクロ178(2oz)で使えないことはないけども、いいとこ148(1.3oz)って感じが一番オイシイキャストレンジ
MZ-7は148が気持ちよく使える上限、ジョイクロ128(3/4oz)が一番良いところを使い切れるはず
MV-65と比較すると1段階までいかない程度にライトな使用感の竿だけど、もしもの事件級の魚がきても問題なく耐えれるように仕上げた。
※ライトなんだけど、リフトアップ強度はMZ-7の方が上!
怖がらず曲げて曲げて欲しい、ロッドが相当曲がるけど、曲がってからが、このロッドの仕事
20.12.10追記
と、↑の記事に追加で細部にもうちょい迫ってみるとします。
<グリップ>
上からMZ-7、MV-65(2018)、MX-7
トップ合わせ
トリガーあわせでこう
MZ-7は全長約400mm(コミのシロが5mmでの換算です)
(トリガーからグリップエンドまでTriger to End )TEが約310mm
数字でみていくと、近しいレングスのMV-65(PMTS)は
全長約400mm
TE約300mm
レングスはほぼ同じだけどね
MX-7(TCS)は
全長約520mm(TE約330mm)
リールシートの違いもあるけど全体がコンパクトに見えるじゃなくて、コンパクト
なんならグリップごと握り込むようなことも想定内だし、手首の自由度も相当高くなってる。
握り込む手を支える大型グリップのMX-7はこうなるのよね
耐高負荷か?ソレとも操作性か?それとも何をとるか?がグリップデザインに現れる
<ガイドサイズ>
2018年モデルでタフネスさに振ったMV-65はガイドサイズが上から
6-6-6-6-6-6-7-8-10-12
※~2017までは5.5,5.5,5.5,5.5,5.5,5.5,5.5,6.0,7.0,8.0
MX-7も
6-6-6-7-7-8-8-8-10-12
対してMZ-7は
5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-6
数字よりも画像で見るのが早い
左からMZ-7、MV-65(2018)、MX-7
MZ-7の5mmの意味が一番よくわかる
たかが1mmだけどね
(MV-65とMX-7が同径なのに差があるのはトルザイトとsicの違いです)
で、バットガイドも同じく
左からMZ-7、MV-65(2018)、MX-7
どんだけ小径化してるか?ガイドフレームの細さなんかも注目どころ
MZ-7のガイドセッティングの目的は
ロッド全体の重量を抑えるというよりはブランクの性能を活かすための小径セッティング。
結果として軽量なガイドを選択してます
<スレッド>
ロッドの接続部分はこんな感じ
ブランクのオス側の飾り巻きスレッドも今回は軽量化を目的としてリジェクトした(目に見えないけどブランク内部の補強は抜かりなく行っているのでご安心を)
ガイドセッティングでブランクの良さを引き出す、そのために何をしたらいいかで結構頭悩まししての決断
何か違うって?
(比較MV-65)
差し込むと
こう
ちなみに各セクションにモデルネームは入ってるのでご安心を
<リールセット画像>
参考まで、使用想定されるリールとセットしてみた
18バンタムMGL
19アンタレス
20メタニウム
軽めルアーの近距離フリップやショートキャストの操作性を重視するならメタニウム
巻きの釣りが多くなる場合やルアーの重量を上げるならバンタム、更に巻きの釣りを繊細にやりたいならアンタレスかな..
ちょっとボディ小さめのリールとの相性が良し。
他にはジリオン1016SVTW、REVOエリート8なんかもよき
絶対的なタフネスさだったり、無茶苦茶前提のMX,MVシリーズと比べて
とにかく操作性に振るべく、ブランク意外の細部を今一度ブラッシュアップしたMZシリーズ
細部に目をやってもらうと、我々の狙いが理解できると思う。
ロッド性能の8割〜9割はブランクとガイドセッティングで決まる!
が、そこからの味付けや性格を修正したりするのがグリップのセッティングだったり、塗装、スレッドの仕事
どのモデルも徹底してこだわってるから、開発ペースは上げれないけど、だからこそ
どのロッドにも僕らの釣りにとっては欠かせないポジションがある、と思ってます
それっぽい装飾や飾りっ気もないディアモンだけど、性能こそが最優先
人を釣るより、魚を釣りたい。
その精神性もまた製品のデザインだったり造りに現れてます
以上、受注は来週12月15日よりスタートです
ヨシダ(あえて言うなら、本気の人を釣りたい)