2021/06/12 10:20


長かった



Banheiro(バンニェイロ)

テスターの藤田健吾が作り上げたウッドペンシルをプラスチックボディ化

特許取得の重心移動や特殊素材とか
何か秀でた最新機構や特異的な形状をしているわけじゃない。
引き算の極致。

Simple is strongを体現したルアー


使ってみればわかるけど、要は使ってみないとわからない。
だから、使ってももらえるよう今日はブログを書きますw


ケンちゃんこと藤田健吾テスター



彼が旅の道中道端の木材を削り、作り上げたオリジナルのウッドモデルを原型にプラ化(インジェクションボディ化)したバンニェイロ



その行方、初めてのルアー作りに右往左往していたのを見ていた方もおられたかもなんですが、
実は1年前、2020年の春先に発売できるところまで全てが仕上がってました


もう、全部出来上がってた。



けど、海外に行けるか否か?のこの状況で出してもな...と思って

2020年の発売は控えてました。


まぁ、2021年も正直見えないが、気持ちくらい上げていきたい
根拠もアテもなかろうが、
そんな“楽しい未来”に期待していきたい




このルアーがそんな気持ちにさせてくれたらと。


といってもタダの意思表示やポーザーで収まるルアーじゃない
フィールドでのテストも実績も徹底してやり込んだ
形状については2014年当初ですでに着地していたとはいえ、そこからこれでいいのか何度も何度も試行錯誤して
結果、初期型に戻ったww







コレまでモンキスが他社とコラボだったり、開発協力ってルアーや製品は色々あったけどBanheiroは

企画、開発から製造、梱包、デリバリーまで..一貫して自社管理で行ったモンキス初の“インジェクションルアー”になります


まずは藤田テスターのブログをチェックしてみて欲しい

多分原型から今に至るまで、そのストーリを追える


先の通り、このルアー、一つのルアー工場に製造をお願いした...のではなくて
工場一つ一つ尋ねて、藤田テスターの削ったバンニェイロ(原型)を
3Dスキャン&データー化、内部構造作成、金型屋さんで金型作成、ボディ射出、パーツ屋さんにパーツ手配、組み上げ&接着、検品、バリ取り、塗装、針つけ、パッケージのデザインから箱折、シール貼りまで。。。
全部違う工場を渡り歩いてます
(外注せず私らの手で行った工程も相当結構ある)

一括生産でできるルアー工場にお任せすればできることだし、結果安く早く上がったかもしれないし

要は非効率だった...かも。


けど、だけど

全て知ってこそ、次に今後に繋がる、
バトラクスと同じ、一周させること

をやってみた。(バトラクスも同じ、ルアー作ったことない工場とやってます、今も試行錯誤の繰り返し)

私自身も、工場で何が起こってるか?何をやってるか?理解したかったのものある。

子供の頃から好きだったルアーが出来るまでを目に手に刻みたかったって欲もあった。(外注で終わりにするにはあまりにもったいない)

「俺はルアーを作った」


って言いたかっただけだねw

だから、バンニェイロってルアー、いやプロジェクトは
ただただルアーを作るってだけではなく、

僕らが釣具メーカーとして成長していく足跡でもあったんだ。

情けないかな10年も経って、ようやくルアー1個作れる程度になったわけなんだけどw

モンキスのそんなストーリーを含めて手に取ってくれたら嬉しいな。
多分2度と同じ工程で作ることはできないん....じゃないかと今から思ってる。

もし、今後インジェクションルアーを作るとなったら
2作目は効率も良くなり、コストも意識して...良くも悪くもスマートに、なんだったらクオリティも上がるだろう
だけど、だからこそ

1作目のこの無駄な熱量や過剰な拘りに遠回りは2度とない。

それが正解か否かは??だけど、モンキスらしさが出てるルアーになったと思う。

話を戻してBanheiroのオリジナルはウッド製
ケンちゃんこと、藤田健吾テスターが旅したカナダ旅。
そこで拾った木を削ってルアーにしたのがバンニェイロ
色々な形に削ったけど、コレが一番良いってこの形に着地
もう、2014年のお話



(現地で作ったり直したりもウッドのいいところかもね)

南米を中心にアチコチで使いまくって

まさに現地で生まれ現地でテストして、そんな良くありそうな蘊蓄話?をリアルに地で行ったルアー。



※近々、本人にインタビューしてきます



前から見ても

横から見ても

後ろから見ても


角こそ落としてるけどショートファットな8面体ボディ



ブラジルルアーって、そう




スリムなやつが多いよね

と、比較するとザラ2みたいなこの形状何がいいって?
ちょっと説明していこうか

1、高強度
強度を重視してボディの厚みは1.7mm、ワイヤー直径は1.2mmと



とにかくヘヴィデューティー仕様(手持ちのビックベイトやオフショアペンシルのワイヤー径測ってみるといいよ)

ボディの凹み“ヒケ”も肉厚ボディ&補強リブの結果



わかるかな?


売るための美しさなんて知ったこっちゃない、、ビジュアル大事とはわかりつつ絶対強度を取りました。



このルアーとか実際、いいルアーであるけど


この辺とか秒で穴開いて浸水、バランスを崩して動きが変わっちゃうんですよね(釣れるから買い足したけど)

直して直して使うんですけど、それでも釣れる神バランス的セッティングが死ぬのは痛いからね


ちなみに南米の怪魚に対してエイト菅では不安、貫通ワイヤーが絶対...て人もいますけど

設計ちゃんとやれば強度は出る

貫通ワイヤーも考えたけど、そのデメリットよりエイト感のメリットと設計の妙をとった。

てか、壊せるもんなら壊してみな

そもそも貫通ワイヤーぶっとんだり、ヒートン抜けるほど魚釣ったことある人どんだけいます?




そして塗装が落ちても刻印は消えない
ボディ内部に掘り込んでます

BKFで見てからいつか自分達でルアーを作る際には入れたいと思ったんよね

話を戻して

1、遠投性能
固定重心なんだけど約22g


これ、想像つく人はペンシル使い慣れてる方だと思うんですが、

とにかく飛ぶ



※私とある1件が原因でペンシルが山ほどあるの...
すなわち、重心移動なんぞ入っても無いんけど、驚くほど飛ぶ
色々投げて比較してるからこそ言いますけど
オリジナルのスーパースプークと遜色なしの飛距離
今度1回測ってみよか?




2、ハイフロート
全長は大したことないけど、エアルーム体積を稼いだことにより高浮力を実現
故にアクションも大きく、重めのパーツでもアクションに影響が出にくい

デフォルトでは
カルティバのハイパーワイヤーの#4にイチカワフィッシングさんのストロングシングルの#3/0

正直これでも結構強いんですけど、

シングルのまんま、より強度が欲しければloneDiablo

トレブルならFangs63、なんならRapter-Zの1番くらいを入れても


何の問題もない破綻知らず。

浮力とそのショートボディによるクイックさが相まって
連続したアクション入力で水面を跳ね回るようなターンを繰り返す
首振り...でもない、体を自ら出すような“跳ね回りアクション”と呼んでたけど
不安になるくらい落ち着きのないアクションになる

うん、ソレで正解です


3、ハイアピール
高浮力、ショートターン、多面体構造
ここにハイスピードジャークとくると....

とにかくアピールが派手

ブラジルルアーが水を切って舞う..と例える人が多い...
けど確かにそう!

対して、バンニェイロは水を“押す”

しかもハイピッチでの高速の水押し

大型ジャンピングフロッグの水押しをイレギュラーにした感じ。

※近々動画にまとめます

正直一般的なジョーペピーニョとかマジックスティックとかを使い慣れた人には引き抵抗も感じるし
慣れないと水に絡むような使用感はピッチも上がらなくかったるく感じるかもしらん

たださ
ブラジルで痛感したのは(しかも2回に渡って)


コレじゃねぇと出ない魚が居るな...ってこと。



ジョーぺピーノ、その中でもアタリを見つけるまで何個も買ってみてこれだ!って動きが出る奴(バラつき大きいです)

(だいすき)
1軍にしてクズクズになるまで投げる、投げる、投げるんだけど....。
それでもバンニェイロに勝てねぇ...って瞬間がある
何だったらオリジナルのウッドは更になんだけど、このルアーに偏食してくる魚が居た。

水切り系じゃない、水押しだからこそ。

ロジックで説明したくてウズウズするけど、それだけの数値的なデーターが無い
だから言うけど“確かに違う

で、最後に
拡張性も持ってる
顎下の謎のホールは



で、要は

こゆこと

いろんなカップをつけたり、カスタムしたり色々できると思うけど
極端な話ペットボトルを切ってねじ止めするだけでもジタバグ系アクションは出る。
(カップは付属しません!)

推奨はM2の6mm
手配するのが面倒な方に向けてストアにも置いとこうと思います。
(オーバーサイズ入れられても割れちゃいますし...)

他に何かをねじ止めしてもいいし
色々とカスタムして遊んでくれたらと思う。




で、今回はクリアボディにノンラトルとラトルインの2種
カラーは少しづつ展開できればと思いますが、とりあえずは間違いなしのカラーで展開します。



僕らの感覚で、ルアーの色はまずはアピール系から遊んでもらえればと思う

膨張色系、クリア系、反射系、シルエット系

深掘りすると無限になるけど、
私達の色に求める迷ったら大きな要素はこの4つ
これで十分と思ってるし、結果も出してきた。
今後まだ思う色があるので、追加していくつもり。


バンニェイロ、ペンシルとしてこれ以上のシンプルさも難しい
今後はキャンパスとしていろんなメーカーさんに塗ってもらえたら嬉しいな...と、思ってます。(腕利きのプライベーターも募集中)


シンプルだけに説明が難しいのがペンシル

だからこそ、使えば理解できると思います。



魚を相手にする以上、どんな謳い文句やロジックよりもテスト結果を実績が全て。

机上の理想より、フィールドからの泥臭いフィードバックを大事にしたい。


健ちゃん、オーストラリア

アフリカ


南米



テッポウウオ、インドネシア



タライロンにも!南米







まぁ、食うんだこれ...




ユーザーの山田くんもコロンビアで!


国内だって!




徳島でもバンバン魚出して




世界へ、フィールドへ旅出たせてやってくれ!



推奨のタックルは
ロッド:DearMonster MX-6+、MV-65、MZ-7、要は5.10~6.5クラスで20g代がキッチリ投げ切れること
ラインはPE3~5号程度
リールはXG〜HGクラス




6月19日受注開始、6月28日あたりから発送を開始します。
しばしお待ちを!




ヨシダ(時期きたらボーン、何よりはオリジナルのウッドでも量産したいな)