2019/08/08 11:00


さて、クドイようだけどハイシーズン真っ盛り
今年は諸用で日本にいる時間が長いと思うし、日本の釣りを楽しみ切ろうと思ってます、ヨシダです。
ハスかなビワナマかな、渓流もそうしだし、テナガエビとかも釣りたいな...と。


さて話を本題にして

昨今パックロッドってマジで増えてますね
マルチピースロッド、モバイルロッドと呼ばれたり、トラベルロッドと呼ばれてますね




こうやって紙面で1企画組まれるくらい。

ホント、アジングから遠征GTキャスティングまで各社ラインナップが揃ってきた。



仕舞寸法や継ぎ、製法や素材はメーカーによりけり。
年を追うごとに新たなパーツ(ガイドやグリップパーツ)や製法が発表されて、
性能の限界追求が進んでる

で、数あるこれらの竿の中でもウチの竿は価格でいうと決して安い部類ではないのはご存知の通り


だから言うんじゃないし、あーだこーだ言われるの承知で書くけど、
市販されている中で、あぁ...コレで売っちゃうのか...と思う竿もある。
その逆も然り、手にして黙るくらいの作り込みをしてる竿もたくさん


実際に良いとこに刺してきてると思った他社製品は買ったり、使ったりしてみてるぞ

“だろう”、“じゃないの?”ダケでこんなこと言うわけないでしょ?

私の家とか遊びに来た友人は知ってるかもだけど。




実際、モノ造りとモノ売りしてるとぶち当たるのが、

マーケットインかプロダクトアウトか?

どちらかと聞かれたらウチは圧倒的な後者。
作りたい、欲しいものがあるから作って、そして販売してる。

モンキスとしては発売した段階で、そのロッドとして“完成系”“着地点”と納得できたものを出してる(つもり)
正直開発時から見積もり届くから目にするけど、最終売価への反映とか意識してない。


欲しいものをココ一番で不安なく、遠慮なく、不信感なく使えるものを作ってる。

だから、結果高くなる...。

と言うか、工場に値引き交渉しまくって、

結果納得いかないクオリティで製品を出されるのは我々もそうだし、ユーザーさんも困る。


「良いもの、納得の行くものが欲しい。」


それだけ。


もし、今後技術革新や新素材と出会って、コスト落とせるようならどんどん落とすと思う。
それを販売価格にも反映させるつもり、イタズラに売価を高くしてるつもりなんてない。



ただ、これだけの価格である“からこそ”

強度や使用感が制限要因となって、多少でも何かに不安要素や不信感があると、

此処一番気が散ってしまって釣りそのものに集中できない

少なくとも、我々はそうだから。




※年に何回か熱量高いブログ書くけどなんかあったの?と言われますが、
基本的にこんなモチベーションです....多分。




だから、正直、検品回数は多い、製造工程でアカンとなったものはどんどん弾く。
(だからコストも上がるんだけどね)

ウチらより工場の担当者の目が数段厳しくて、本当に良い竿を作ってくれるわけです。
ありがたい。






〜いくつかの拘りがあるけど、今一度説明しとくと




全てのモデルの継ぎ目にガイドを置いているのはビジュアル上から受ける精神的不安すら無くしたい小塚のコダワリ
単純に補強のカーボンテープを巻くと太くなるからビジュアルもいいモンじゃないからシンプルに仕上げたかったのもある。



ダブルラッピング、ダブルフットガイドは輸送中はもちろん、想定外のサイズの魚が掛かった際の破損やガイド曲がりを防ぐため
やっぱりシングルフットは曲がりやすいし抜けやすい(比較すると。)


どのサイズだろうがWフット、Wラッピングだ。

曲がったガイドを曲げ直した際にパキンッと折れたら...遠征先でやられたら相当参るよね

現行販売のディアモン全機種を50センチアンダーの仕舞寸法に統一しているのも、1モデルだけが50センチ以上になると、途端に収納に頭を使うから。
あと、機内持ち込みできる!と謳ってるメーカーさんいらっしゃいますが

ソレほんと?確かめた?本当に?

航空会社のオフィシャルのサイトやら確認してから言ってるか?

もう一回言う、機内持ち込み可能か?確認してみた方がいい。

チェックインギリギリで持ち込みして、断られると...事件起きるぞ




売らなきゃゴハン食べれないんですけど 笑
作りたいもの、使いたいものしか作ってないのが実際のところ。
だから、支えてくれる、理解してくれるユーザーさんには感謝してます。

別に竿なんていくらでもありますからね、正直なところ。

流行りや流行を追いかけるよりも、できることならそれらを作る側に立ちたい。
と、ココは本心、烏滸がましさとか遠慮無しで言わせてもらう。


意見は受けるけど、媚びた製品なんて作らないし、頼まれても作らない。




と、いうけど、実際。ほんと我々がこんな顔して釣りするには必要なんだもの。











で、今日はさらに深めにいくぞよ


パックロッドこそが最強!最高!cool!間違いない!


みたいな風潮が出てきてるけど、

ほんと?本当にそう?


これもまた我々の意見。

仮に仕舞寸法が2pcだったら90〜130cm程度、1PCならグリップ抜けて~170cm程度かな
家を出て、釣り場に移動して、釣りして、移動して、家に帰るまで。
これで不満がないのだったら、無駄に継数増やしたパックロッドである必要はない。
確かに輸送の時に別途輸送費が高かったり、面倒だったり、空港やその後タクシーで面倒....なのは事実。
けど、ソレを気にしないのだったらまぁ、いいんじゃないの?と思います。
何を取るかだと思います(それでも私は上記輸送費、持ち運びの面倒さがイヤだけど)

構造も何も考えず、継数が増やすと、重く、振り抜きが悪く、だるい、モチャっとした使用感の悪くなり、
同じ振り抜き感覚、軽さ、だったら破断強度が落ちることがほとんど。

改善するには技術、精度、コストが必要となってくる。


もちろん、マルチピースだから“こそ”、やり易い加工だったりロッド特製の作り方もあるけどね。






若い学生さんや20代アンダーの方から竿について問い合わせを貰うこともあるんですが、
そんな時にに他社の竿を勧めることも少なくないです。
特に若い子にはゾディアスなんかをオススメしてます


現状、ゾディアスには4、5PCのマルチモデルは無い。
2pcを勧めるの?って言われますが

そもそもロッドとして相当コスパ高いところにあるし、
多くのモデルで2pcが選べる。


で、2pcである程度まではいけるのも事実、でも超便利でもないのも事実
実際に不便を知らずして、便利もクソもわからんでしょと思うんです

実際、10年以上前の写真ですが、
当時は荷物がこんなスタイルでした。



なんだこれはのクソ長いの....



欲しい道具を探したり、作ったり、失敗だらけだった訳で

だからこそ理解できた、何が不便で、何が便利か。



バズーカがタクシーに入んない!

この時って、1pc、グリップ脱着ロッドでした..




ブログやSNS、人の意見を鵜呑みにするんじゃなくて、自分の中で体験体感して考えて欲しい。


それもわからずにマルチピースだ、パックロッドだ.....はちょっと勿体ないと言うか....


でかい四駆にバスボート引っ張って...
ストレージの塊みたいな乗り物に乗るスタイルの人が、マルチピース本当に必要かな?


そんな人、普通に考えたら必要ないし、開発することもない。
僕らはこのスタイルだから開発して販売してるってだけ。


目線の先のそのステージで、一番活かせるロッドはなんだろう?


と、今一度冷静に考えてみるべきじゃないかな



こんなこと言うと高飛車なんですけど、事実元祖パックロッド専門メーカーとしての意見です。



道具から旅を選ぶんじゃない、
釣りたい魚がいて、いきたい場所があって、そこに何がいるか?
魚に近いところから、目的に近いところから考えていけば自ずと答えは出ると思います



「ディアモンか、それ以外か?」



それくらいの気持ちで今日もモンキスは仕事してます




ヨシダ(バス釣りはスッキリした振り抜けを楽しみたいので1pc&2pcばかり使ってます、最近のファンタジスタいいなぁ...)