2021/12/25 18:04
「SNS、雑誌などの表舞台に載る“だけ”が凄腕?」
年の瀬、とあるユーザーさんと話してコノ話題にちょっと思い巡らせていた、ワタシ。
こんな話になると脳裏を過ぎる男がいる
ちょっと連絡をとってみました。
が、まさに“ソレ”を地で行くその男は健在。
どの世界も「本当にヤバいヤツはそうそう表に出てこない」ものだ...
西谷亮祐、彼が富山にも遊びに来てくれたのはかなり前のこと、
初対面、ギラついた目をしながら凄まじい経験と実績を次々に口にしていった
「今日までコレほどのプレイヤーがなぜ表に出てこなかったのか...」当時のワタシも疑問に思っていた。
かといって、結果や実績に胡座を描くこともなく、謙虚...。
ただただ、遠回りしようが、どんな道筋になろうが、競うでもなく、偉ぶるでもなく。
自分のやりたいことを通しているからこその姿勢だったんじゃないかと勝手に思ってる。
“それまで”ももちろん、“それから”も自信の信条をしっかりと持って、釣りに向き合ってたのはチラチラと目にしてた、
定期的に便り(messenger)をもらっていた。
忖度、、目線合わせ、そこいら一切無しのストイックさ
それこそ釣りの腕が人並み以上、結果を出すホンモノが少なくないこの界隈だからこそ際立つ、
彼のアングラさ、本気度合い、魚に向き合う真摯さ
SNSで“いいね”がつくことでもなく、サイズを求めるでもなく、
自分のやりたいコトと応えを突き詰める、そこに何が待っているでもなく、
ただただ自分の中へ...もはや求道者のソレ。
持ち上げ過ぎかもだけど、ワタシ自身ファーストインパクトから今も変わらない彼の印象はソレです
ホントはインタビュー記事にしようかと思ったのですが、レポート段階で凄まじく高濃度
細々電話でも話はさせていただくだけで十分以上の内容でした...濃い!
では前回の記事をベースに
2018年11月のレポート、この時点で滞在半年ちょい、その後2021年4月まで滞在を続けたと。
誰を追うでも、誰に勝つでもなく、自分の一匹を追う
彼が魚と写った写真ってのは珍しい

(満足のいく1匹ののちに葛藤が昇華する感覚すごく..わかる)
今回はそこからの後の話。
彼の釣りにおいてメインロッドとなったのが
DearMonsterMX-6+
このロッドを手にして、彼はオーストラリアに旅立った...というか移住。
自身の経験、現場の状況からの推測、閃きを試し、間違い、試し....詰めていく、
現地に張り付いたからといって、即日、結果が出るわけでもなく、時間をかけて、3年かけてどんどん詰めていく。
そんな話を、今回はモノのMX-6+を通して聞いてみた
正直、数字を聞くなんて俗っぽいなと思いつつも
見るからに普通じゃない釣果だったのは明らか、あえて聞いてみた
以下、太字はヨシダ注釈
1、相手にしていた魚のサイズと数は?
実釣期間 2018年4月〜2021年3月
バラマンディの釣りをメインとして、
キャッチ数はおそらく200尾前後
~サイズ~
100cmオーバー→55尾+1
90-99cm→20尾程度
80-89cm→20尾程度
80cm以下→100尾程度
最大 120cm



1mのこのガタイの魚、20kgも近かろう....

(総釣果重量 1t超は確実)
※オーバー100cmの内3尾と、99cm以下の20尾程度は8+とMX-卍プロトでの釣果。
その他は全てMX-6+での釣果。
※おまけの釣果
マーレーコッド40尾程度の最大91cmと、シルバーコブラ数尾の最大91cm、マルスズキ86cm



2、どんなルアーをメインに使っていたか?
使っていたメインルアーウェイト 14-60g
ジョインテッドクロウ178F モラモラ、モラモラ DORYU、ビッグモフ
アイルマグネット105F(14g)、125F(28g)


ジョインテッドクロウとモラモラは板重りとフックで動き及び沈下速度を調整
MX-6+でのメインルアーの使用感
投げ感が『スパっ』っとしてるのは、モラモラ、ビッグモフ、アイルマグネット125F。
ジョインテッドクロウ178になると、投げる際にややベリー側まで曲がり『ぼよ〜ん』とした感じがでる。
抜けてる感じはあるものの、当たり前かな目を見張るほどの飛距離が出るわけではなく、重心移動の入っていないモラモラやジョイクロだとキャスト数に応じてそれが顕著になる印象(個人的には問題だと思う場面は少ない)
操作感は概ね良い。メインルアーに関しては、低速域〜高速域及び水面〜底まで快適に使用可能。
竿が軽く短くティップに適度な張りがあるため飛ばす系(ジャーキング)とは相性が良い。
ただ、使い込む中で目を見張ったのは感度、激流域でも巻き抵抗の少ない釣りができる。その上で20kgクラスの魚を寄せることも可能
この感度とパワーのバランスが絶妙ですこぶる良く感じている。
竿が短い分、流れがある中でラインを操作するのには難を感じることアリ。
〜MX- 6+を選んだ理由 〜
前提として、自分の旅と同等かそれ以上に厳しい環境下(釣果ではなく旅の過酷さ困難さという点)にて竿の開発をしていると考えられたのが小塚さん(モンスターキス)のみで、本人とお話しさせてもらい信頼性の観点からディアモンスターを選択。



スタイル
自身の単騎特攻(単独且つ事前準備無しの出たとこ勝負)&ルアーのキャスティングしかしないというやり方と相性が良いと考えたため。
経験上、単騎特攻の場合は小場所もしくは漁師を雇いボートを使用して勝負することが多いためMX-6+が活きると考えた。

ガキの頃バスで長く使用していたのがF4-60フラットバッカー(メガバス)で、
海外行き始めて最初に購入したのが他社のショートロッドで、ショートロッドに馴染みがあったため。
“+”ってつくと、何か特別感があるっていう厨二病的思想から。
で、西谷くん、実はMX-8+のユーザーでもある...
パワフルなMX-8+の方が大型バラマンディには有利...かと思いきや?
MX- 8+は飛距離、ルアーの重さ、ロッドのパワー等で6+では不足に感じる所を補うため購入。
購入時はコロナ禍前、オーストラリア滞在以降はアフリカ及び中南米放浪を考えていたため、そっちを見据えての購入でもあり、バラマンディではそこまで使用しなかった(一応115cmオーバーと90cmクラス数本釣ったものの、環境や自身の釣り方と合ってる感じがしなかった。
現在自身がアカメでやってるようなビッグ-マグナムサイズのスイムベイトをやり込んでたら違う帰結がえた気がしないでもない)
帰国後の国内では8+を主に使用しており、2本を併用することで釣りの幅(主には釣り方)が広がった。
結果論ではあるものの、アカメは8+にジョインテッドクロウマグナムで(獲らせて頂いた)。
※おまけのMX-8+釣果→アカメ1(115cm)

雷魚115尾(ランカー7本)

(コレだけでも2021年単年の結果、かなり詰めてる)
詳しく話を聞くと、かなり釣り自体は繊細かつ、“タックルバランスが体に染み付いている”前提での釣り。
余剰なパワーでファイト後に余裕を取るよりも、まずは掛けにいくことに重きを置いていたとのこと/。
主観且つ条件が限定されるため参考にはなりにくいですが、激流域のバラマンディで115cmオーバー(おそらく20kg超)になってくると、MX-6+ではパワー不足(主導権を常に魚に取られてる状態)に感じることがあります。
地形や流れ、竿がどの程度まで曲がるか、ラインやフックの強度等を把握していればやり取り可能ですが、ラッキーパンチ的にそのクラス掛けちゃうと『かなりの確率で取り込めんやろうなー』って印象。
ただ、これは竿だけじゃなくて全体的なバランス(ラインやフックはもちろん、リーダーの太さ・長さやドラグ設定もろもろ)の問題だとも思います。
しかしこれは「使い込んでロッドの限界を知っている。」からこそ、これだけの魚を手にできた...とも言える。
「使用感はそのままにロッドパワーを上げたらキャッチ数が増える?」
そうとも限らないのが下記内容を見ると理解できるはず。
この3年、一度だけMX-6+のガイドのリングが割れて飛んでいきましたが、それまでに壊れた物として・・・
07メタニウム(スプールのシャフト変形)
クラド70(ハンドル変形)
オーシャンスナップ#4(数十個)
マスタッドカイジュウ1/0-3/0(数十本)
カルティバST66 4-2/0(数十本)
イチカワストロングシングル(数十本)
バリバスオーシャンレコード100lb(一回ラインブレイク)
ハードルアーの浸水や破損(数十個)







今思い出せるだけでもこれぐらいあります。
ロッド自体は凄まじい耐久性能やと思います。
ロッドのブランクそのものは全く問題なくも、パワーバランスをこれ以上に上げると全体の操作バランスの崩壊はもちろん、強度バランスも崩壊を始める...ルアーのアクションが出ない..などの難がでること、これ以上にリンクパーツ(リング、フック、スナップ)などの破損が増えていくのだろう...
滞在中フックの刺さりと強度について話をしたことがあったけど、頭を悩ませたわけだ...と詳しい話を聞いて納得
掛けるまでも、掛けてからも楽の出来ない釣りだったのが容易に想像できる。
海外の魚は確かにパワフル、リンクパーツの強度を上げていかないと、とてもじゃないけど勝負にならない。
かといって、ただただ強度を上げていけばいいモノでもない、完全にやりこんだの先に行った経験談。
コレばかりは個人の経験や思想、アイデアがセッティングに生かされ、悩み、苦しみ、一番オモシロい部分。
でしょ?
(深く頷いてくれる人が少なからず居るはず)
で、余談として彼がディアモンを選んでくれた理由を踏み行って話してくれた、その一部を抜粋します
旅(ガキの時のように何かするどっか行くのにワクワク)することが目的であって、釣りはその手段の一つでしかないと割り切っている。
僕は釣りという手段がハマらない場合においては、ホームステイやアングラ文化を味わうっていう他のワクワクする手段にパッと切り替える人間です。

だから、その際に竿や釣り具が(釣りの選択肢が)少ないと判断を早く下せるため、釣りは+シリーズ(と0or1)で可能な範囲充分っていうふうに考えてます。

まぁ釣り人視点やと逃げてるように見える可能性もありますが、僕視点はあくまで旅人のため旅からブレなければ極論釣りはしなくても大丈夫なんですよね

この記事を書き&まとめながら感じたのは
フィールドからのフィードバック、色々な想いや、理想、経験からのアイデア様々なモノを遠慮無しに詰め込んだDearMonsterだけど
西谷くんの旅に身を置くスタンスは、限りなく開発者でもある我々の目線と近いころにいる.。
世界で釣りをする、その中で、このスタンスが全てでもないし、さまざまなアングルで釣りや旅を楽しむ人がいる。
ただ、彼のレベル以上にMX-6+を過酷な環境でヘビーユーズする人はそうそう聞かない。
ロッドのタフネスさ、バランスの繊細さ、相反するこの2つの要素がまとめられたレポートは、
MX-6+をはじめ、ディアモンを購入検討する方にとっても、コレからの釣りを夢見る方にも
また、釣り&旅へのスタンスに悩む若者にも、モチベーションが上がりつつも、いい意味で悩ませてくれるはず。
良質なレポートをいただいた西谷くんに感謝します。
ありがとうございました。
ヨシダ(こんな話聞いてると、滾っちゃうし、熱くなっちゃいますね...