2022/05/18 11:00

魚も人も動いてて、いよいシーズンインだわ!


ところで、みんな道具のメンテはした?


ワタシはメンテサボってたらリールから案の定不調が連発で冷や汗でした...
そこまでの釣行頻度じゃなかったしんば...と思ってた2021年だったけど、リールへの負担はそれなりだった様子...

「なんで冬のうちにやっとかないかな〜」

ってのは置いといて、気づいたらさっさとメンテメンテの夜です

以前からお話ししてる通り
リールは基本的にメーカーのOHに出すのが間違いなく出荷状況に近い状態に戻せます

が、自分好みのフィーリング、特化した性能を付与したい場合など自身でグリスやオイルを変えてみると



「激変する」

と、ワタシは感じてます


メンテナンスの目的は

リールの持ちうるパフォーマンスの復活&維持


ワタシにとって商売道具であって、相棒でもあるリール。
出先でヘソ曲げられたらかなわん、それこそ遠征先だったらなお一層。
使用しているオイル&グリスはMONSTERBASEでも取り扱いをしているBORED製
取り扱いアイテムにはこだわってるけど、作る人にもこだわりがあり....

お勧めできます!(だから取り扱ってる)




例えば、



この4種のグリス

DELTA→ALPHA→THETA→OMEGA

この順で粘度が低下していき、一般的なフィーリングで言うとトロトロになる。
メインギア&ピニオンギアに塗布した際、同量なら巻き出しの抵抗は低減
一方、逆に粘性は上がっていき、ギアへグリスが粘っこく絡みつく印象が増え、
粘度も粘性も落ちていく=油膜切れが発生してしまう
ココは開発のBOREDさんめちゃくちゃ考えている!

で、BOREDさんのオイル&グリスの面白い点としてシリーズ内で混合が可能
上記のグリスに関しては全てが混合可能なので、自分好みのフィーリングに調整が可能、自由自在!

自分自身がどうつかいたいか?どう仕上げたいか?に応えてくれる。


なお、私の昨今のセッティングはこんな感じ。


〜そこそこヘビーデューティー系〜
雷魚、ビッグベイトシーバス、ジギングなど
グラップラー300、オシアジガー、カルコン200など

・メインギア&ピニオン
DELTA+ALPHA
海水などのシチュエーションでも流れ落ちにくい
ALPHAの混合比率で巻きの重さを調整、過酷な状況になればDELTA一本


・ボディ内部ベアリング
LIGHT DUTY
大型スプール&太系との相性も良く、大型ルアーの使用感が良し
ヘビー系の釣りにはオススメ


・ワンウェイクラッチ
CHIMERA
コレ一択

・ノブベアリング
HYDRAとBSLRのMIX
海水混じりならこのセッティング、比率はBSLRが7:HYDRAが3程度

・レベルワインダー
THETA
ウレアグリスの耐水性が見て取れる



ソルト環境が多ければ、正直この2種メインでも良いと思う




〜ライト系〜
BFS系、トラウト、バスなど
アルデバランBFS、メタニウムMGLなど

・メインギア&ピニオン
THETA&OMEGA
この組み合わせで十分持ってくれますね
巻き出しが超軽い!
バスなどではALPHAをメインでもよし


・ボディ内部ベアリング
GOLYAT
低負荷、高回転を意識するならKRAKENを使用


・ワンウェイクラッチ
CHIMERA
コレ一択

・ノブベアリング
淡水オンリーなら
LIGHTDUTYもしくはCHIMERA

HYDRAとBSLRのMIX
海水混じりならこのセッティング

・レベルワインダー
THETA or OMEGA
ウレアグリスの耐水性が見て取れる

と、この辺りの組み合わせをメインにしてました。
大体シーズン前や遠征前にどう使うか?を考えつつ、自分好みにチョイスしてます。







で、ココで


SIGMAが登場

立ち位置的にはDELTA以上の粘度と粘性。
これまで使ったものとしてはかなりシルキーに感じるし
数値上は耐久性もDELTA以上...

実際、ダメージ入ってきてるなぁ...ってギアのノイズ感が現状皆無(気になる人はワタシのバンタム触ってみて)

過酷系でいうとDELTA以上、中でもしっとりシルキー系なので
リーリング中心のゲームにはこれじゃないかな

ワタシは早速メインリールに導入、テストしてみてますが
調子良いですね、コリャ。


本気の男が作った最高のグリス&オイルだからこそ、どこまで耐え抜くか?も知りたい、過酷な環境に放り込みたい...

そろそろだな...色々。


話を戻して、個人的な使い分けは
巻きとストップを繰り返す南米のピーコックなどのシーンではDELTA、
巻き続けが多く負荷が高い、オーストラリア、トーマンなどではSIGMAをメインにするかな〜と思ってます。

「まいどまいどOHなんかしてらんないよ!」って人も多いとは思うけど、
車の洗車と同じで、分解によるダメージチェックも兼ねてます
遠征前にグリスやオイルの打ち替えを行う際に摩耗や変形してるパーツを見つけるとこも少なからず
(ベアリングやクラッチ周りは要チェック!)
本当シツコイけど、現地で壊れたら本当にかなわんのです


他社にもさまざまなグリスがあるし
ココまでで、なんでメンテなんて必要?
ましてやグリスやオイルで何が変わるか?

と、思われるかも?だけど
過去の海外遠征で私が結構手痛い経験をしたことがその理由。

ハッキリと海外遠征はリールにとって負担が非常にデカイ

高湿度、灼熱炎天下、長期間使用、スコール、水没、なにより海外でリールを分解メンテがそうそうできない(パーツ一つ飛んだら終わり)
そんな理由で海外遠征中はリールのメンテはいいところ非分解箇所に注油ぐらい、全くしていないことも少なくない。。
持ち込むリールの台数が限られ(多くても3台、少ないと1台運用のこともある)1台のリールにかかり続ける負荷が少なくなく、
道中いつもリールにはガタが来ていた。

遠征の頻度が上がるにつれて、メンテに出して戻ってくるまでの期間がもどかしく、次の遠征が迫ってくる。
かといってリールの所有台数を増やすのもな...と。
だから自身でメンテするようになった
様々なオイル&グリスも試したそんななか、出会ったのがBOREDさんのアイテム
特にマイクロモジュールギアのグリス切れにはとことん悩まされたが、DELTAを使い解消されたのがキッカケだった。

ココのところはメインリールを同一機種2台にしていることもあって(現状バンタムMGL)
使用したグリスの使用感の違いを検討することもできるようになった。
自分自身が遠征に出続け、使い続けているからこそ、オススメできるんだ。


ピークパフォーマンスのアップより、初期性能の長期維持。

コレが私がグリス&オイルに求めることだけど、きっちりこの仕事をやりきってくれてます。


現遠征道中にギアやベアリング界隈のトラブルは皆無、帰国後OHでもしっかりと油膜が保持されているのを確認。
(定期的なメンテはパーツの寿命を伸ばすし、結果メンテコストも下げてくれるぞ)


依頼を受けてのOHは時間的な都合から今はもう受け受けてないけど
アドバイス程度はできるので、具体的な要素(使用環境、メンテ頻度、対象魚)を添えて、問い合わせてください。


覚えるのには時間かかるけど、覚えたら一生モノ、一度やってみては?





一方でスピニングは?というと
巻きの軽さがメリットに繋がるシチュがそうそう無いこと
ミドルレンジ以上の機種にもなるとギアボックスからラインローラーまで防水機構が凄まじく、正直メンテフリー(水洗いのみ)で数年保ってしまっている...そんな現実により純正で不足を感じていない。
今後、ドリフトでシンペンの重みを手元に感じたい、立ち上がりを急激に良くしたい!などの欲が出たら積極的にギアグリスをいじるかな..と。
オフショア用のビッグサイズに限ってはちょっと思おうところがあるので試してみてます


さて、どう仕上げてみる?







ヨシダ





<おまけ>
これから迎える梅雨時



コレ使ってご覧ませ!
スニーカーとか感動するよ